散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

生誕110年 東山魁夷展

2f6766c07c404bd0857530d4f46fc96c さて今日のシメは「生誕110年 東山魁夷展」です。ボナール見に行く時には会場の外までしかもたっぷりグッズのレジ行列ができていたので、遅い時間の方がいいかなと後回しにしました。まあちょっと正解、もっと遅い方がよかったのかもしれません。というか空く時間なんかないのかも。 説明文を読んでいると、70歳過ぎるまで彼は自分に才能がないと悩んでいたらしいですね。ちょっとそこ座んなさいと言いたいけど、こういうひとだからずっと研鑽を重ねることができたんだなあ。 そしてずっと誤解していたみたい。東山魁夷日本画の大家と思っていたけれど、そんな枠の中にいた人ではなく、和でもあり洋でもあり、具象でもあり抽象でもあるものすごい広がりをもった画家だったのですね。今まで東山魁夷の作品をこんなにたくさん、しかも年代順に見たことはなかったのもありますが。 特に圧巻だったのが唐招提寺の御影堂障壁画再現展示。プロジェクションマッピングかと思っちゃった…「え❓これホントに描いた絵❓」とか、間抜けなこと言っちゃうくらいの浮遊感。幽玄の世界へと一気に引き込まれ、足元が描かれた波でゆらゆらするほどの迫力です。鑑真の像を飾るための部屋の襖絵がこんなに恐ろしいほど美しい海の絵でいいんだろうか。彼は5度渡航に失敗して6度目に日本についた時には失明していた。海が恐ろしくないだろうか、と思ったけど恐ろしいと思っていたらそもそも何回もチャレンジはしないのかな。HPに載っている画像より大迫力なので、見ないともったいないので絶対見るべき。それにしてもだいぶ前に唐招提寺に行った時も建て替え工事をしていたけれど、いつ全部終わるんだろう… そして会場から出て千代田線に乗ろうと思ったら、チケット売り場がまだ混雑。どうやら空いている時間というのはなくて、めっちゃ混んでる時間とちょっと混んでる時間としかないみたいよ。