ピエール・ボナール展
ランチの後は大江戸線で六本木まで行って国立新美術館で開催中の「ピエール・ボナール展」へ。結構な混雑ぶりでしたが、煽り文句の「いざ、『視神経の冒険』へ」てなんだろ❓とLet's go。珍しくイヤホンガイドも借りました。そのイヤホンガイドがボナールが飼ってる猫という設定なので、猫好きの方にはこたえられないカンジかな。
イヤホンガイドと言えば、歌舞伎のイヤホンガイドは演技に沿って行われるのでサクサクなのですが、絵の場合は立ち止まってじっと聞かなくてはなりません。わかりやすいようにか結構長く、ゆっくりした口調ですので自然立ち止まる時間が長くなり、結果観客の渋滞につながっているような気がします。機械も重くていちいち操作するのも機械に疎い人は大変だろうし、いっそもっと説明を短くしてノンストップ方式でやったらどうだろうか。説明を止めたい時だけスイッチ操作をするようにすればいいんじゃないかな。
あとね、会場が暗すぎます。作品保護のためと書いてありますが、海外でいろんな美術館に行きましたがこんなに暗くありません。てことは海外では作品を保護する気はないってことなのかな❓そんなわきゃねえだろ。神秘的でいいって思ったりもするんですが、ガラスに人が写り込んじゃって見にくいし。なんとかしてほしいです。
で、結局視神経がうんたらってのはじーっと見ながら写生的に描くのではなくて、パッと見た瞬間の印象をそのままキャンバス上で表現するという技法なのだろうか。だからよく見たら違うんだけどだからといって別物ではない。ピエール・ボナールというフィルターを通したものを私たちも見ているのかな。だから足の長〜い猫ー不思議なことにめっちゃかわいいーの絵があったりしてやたら楽しい❗️そして彼はひどく日本びいきらしく、絵の技法も当時流行りの浮世絵から強く影響を受けているので、私たちの視神経にもかなり響くものがあります。
ショップにもその長〜い足の猫の手ぬぐいが置いてありまして、それがまた妙にハマってて驚きました。手拭いの職人さんにも脱帽です。