散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

アクアマン 失われた王国

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TOHOシネマズ新宿で「アクアマン 失われた王国」を観てきました。

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公開から間もないですがもうすでに小さいシアターで字幕版は1日1回という寂しさ。

今作はブロマンスアクションということで、前回最悪の別れ方をした兄弟でどうやってブロマンスまでもっていくんか?というところがみどころになりそう。

「面白くない」という前評判に対し、観てみると割と悪くないですが、確かにモヤっとするのも否めないんですよ…

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まずブロマンスをテーマにしたかったのはよくわかった。でも前作で最悪になった兄弟仲を修復するのえーらく簡単だったな?わだかまりとかはどこいったの?あと「彼を信用しないが利用する」とか言ってたお兄ちゃんちょっと都合よすぎない?お母さんが仲良く戦えっていったら「ハイッ!」って従うのかい?

 

安直やろ!

 

どう考えたって雑です。これでブロマンスって言われても萌えないよ。

それから、モヤっとする最大の原因はアンバー・ハードです。

1作目からなんだかかみ合わないジェイソン・モモアアンバー・ハード。恋人同士として共闘しているのに愛はなく、かといって友情やパートナーシップが感じられるわけでもない冷めた感触はなーんとなく私たち観衆にも伝わってくるもの。あの頃のアンバーはそりゃあもう美しかったけど、愛する人への熱い思いやあふれでる愛情は感じられず、なんだこりゃと混乱したものですが、今回はもっとひどい。

たぶん裁判に負けた影響か、明らかにアンバーのシーンをカットしてる。その不自然なつながりのない雰囲気と、カットしたせいなのかアンバーがあんまり演技が上手くないせいなのか、ふたりの赤ちゃんが出てくるのにシンパパなのかなと勘違いするくらい母親の出番も存在感もない。かえっておばあちゃん(!)役のニコール・キッドマンのほうがあたたかい愛情を感じるのです。だったらニコールのもっといいとこ観てみたかった。

しかも、まあこれは私の気のせいかもしれないけど、アンバーのオーラ…っていうの?スターの光り輝く感じがなくなってて、この人ホントにアンバー・ハード?って2度見してしまうくらい面変わりして見えました。ジェイソンは相変わらずスターオーラビッカビカなので、差は激しくなるばかり。不釣り合いだよ。

そして私が第一作目で最高に感動した、深海の帝国の美しさ。あの時は思わずウワーッと声が出るほど素晴らしかった造形。今作も悪くはない、きれいだけど驚くほどじゃなくて、なんか不完全燃焼なのです。あの驚きをもう一度味わいたくて映画館に見に来たんだけどなあ。

と文句ばかり勢いで並べてしまったけれど、なかなか面白いキャラクターなど出ていまして、それはシン博士。へっぽこで弱虫だけど、善良で自分のできる最大のことをしようとする人間っぽい人間です。彼がきちんとこの役をこなしているから、架空の都市であるアトランティスの人たちがどこか浮世離れしているのに対して人間臭さを感じさせてくれて、物語に深みを与えてくれます。救いだ。クジラのくだりもめっちゃよかった。こういうのもっと盛り込んでくれればよかったのになあ。

というわけで、まあ何がいかんってみんなDCとかマーベルとかの最終決戦を観てきてしまっているので燃え尽きちゃったんだよね。文句なしに面白かったもん。DCはちょっと暗くて説教臭いんだけど、それはそれなりにアッセンブルして楽しかった後に個別で公開してももう情熱が残ってないかもしれない。これはこれからのヒーローアクションものの命題と言えるでしょう。

結論!今度の「アクアマン」は悪役は「ロード・オブ・ザ・リング」、結末は「ブラックパンサー」!

「フラッシュ」の続編は主役のスキャンダルでPRできず不発(面白かったのになあ)、「アクアマン」はヒロインのゴタゴタ、次は2025年7月11日全米公開予定の「スーパーマン:レガシー」かな?もめないでよ?w

こちらはジェームズ・ガン監督が脚本を書いているということで監督はするかどうか未発表だけど、期待もてそう!ヘンリー・カヴィルがしばらくスーパーマン役だったけど配役を一新するみたいなので発表も楽しみです。個人的にはスーパーマンクリストファー・リーブしか認めてないんですけどねっ。