富山から意外と近い金沢。ももクロちゃんのライブが無かったらいつ来たかわからない。ありがとうももクロちゃん。ここはもてなしドームっていうのね、すごいフォトジェニック。
名探偵コナンのスペシャルで観た、鼓門。金沢ではお能が盛んだったので、鼓をイメージして作ったのだとか。
バスで10分ほどでひがし茶屋街です。映画のセットみたいだなあ。どこもここも掃き清められててすっごい気持ちがいい。
お茶屋さんの見学とか色々な体験ができるそうです。とりあえず私らはここでコーヒーなどいただきましたが、中は意外にもスタバ風のカフェです。
むむっ、これはコレド室町にあるぞ!そういえば金箔関係のお店だった。
ホントだったらここでお食事したり甘いもの食べたりしたいのですが、時間が早すぎるのよねえ。
バスでバス停2コ分くらい乗って(でもすごい間隔が長かった)兼六園に到着。すぐ前に、私のごひいきの九谷焼作家・東早苗さんが時々作品を出している「石川県伝統産業工芸館」がありました。
岡山の後楽園には大学時代行ったし、水戸の偕楽園は梅を観に行ったし、これで日本3大庭園踏破じゃ。
5代藩主綱紀が別荘を作ったのをきっかけに、学校が出来たり、学校を移転させて隠居所を建てたり、その子が豪華な隠居所をぶっ壊して庭園を広げたり、ちょっと人間関係面白かったりします。
いずれにせよここで優雅な遊びが催され、色々な方々が招かれたことでしょう。
おっちゃんなかなか退いてくれないんだもん。しかしさすがは加賀藩が何代もかけて作った庭園、すばらしい眺めです。
面白いなと思ったのはこの灯篭に見えるもの。これはラジオ塔、なんとNHKが昭和8年に設置した本当にラジオを受信して流していた塔です。
飛び石だって手を抜かない。
松尾芭蕉ってホントにどこ行っても碑があるよね。
鶺鴒島。誕生、結婚、死という人生3儀式を表すそうです。
それでここには奇っ怪な木がいっぱいあります。ちょっと鼓門に似てる。根上がりの松。「株上がれ~」と小渕元首相じゃないけど拝んできました。
うわー、花が咲いたらさぞやステキな景色でしょうね~
枝垂桜がまだ咲いていました。
戦時中に松脂を取った跡ですって。70年経ってもこんな感じなのね。
ここで月見の宴とかしてたのかなあ。あの棚に這わせているのは藤かなあ。
手水鉢に刻んであるはずの字が見えぬ…
竹根石手水鉢。竹じゃなくて椰子類の茎と根の化石なんですって。
これは珍しい、日本庭園に噴水。池との高低差を利用した日本最古の噴水です。
成巽館。鷹司家(辰巳殿と呼ばれていた)からいらした奥方が暮らしていたので巽御殿。日本人形展が催されていたので見ようかな~と思ったけどダンナがポスターでさえ気味悪がるので。
またもやすごい枝ぶりの木。
これが唐崎の松かな。冬になるとすばらしい雪釣りの景色が見られますし、ライトアップも恐ろしくきれいなんだそうです。
おなかも空いたし、ごはんをこの辺で食べたい。ここは3代目利常に嫁いだ秀忠の娘、珠姫の300人の江戸から来たお付きの者が長屋を建てて暮らしていたところ。江戸町とよばれていました。珠姫がなくなるとお付きは全員江戸に帰ったので取り壊して(よく取り壊す土地柄なのだろうか。てか残る人いたでしょうに)役所が移築されたそうです。
見た目は普通のお弁当なんですが、期待を裏切る美味しさ。治部煮が付いてて嬉しい。
次にお向かいの金沢城公園へ。
加賀120万石の栄華はもうみるべくもありませんが
再建された建物を見ていこうと思います。菱櫓。
三十間長屋。長ーい。本来は食器や食物の貯蔵庫だったのですが、江戸後期には武器庫として使用されていました。明治14年の大火でほとんどの建物は焼失しましたが、ここは焼け残りました。
きれいに再建された内部。掃除が大変そう…
金沢城の模型。この三十間長屋が何頭もあったって。さっすがお金持ちの加賀藩だ。
切石積み。目立つところに使う意匠。
自然石積み。よく見る。
こういう構造って、よく考えたら全然知らないですよね。でも、子供の頃近所で建て前やってる時には時々見た記憶があります。
玉泉院丸庭園。2代目利長が隠居していた高岡で死去したのちの正室永姫(信長の四女)が落飾しこちらに戻ってきて暮らした場所で、廃藩置県までは庭園でしたがその後荒廃したのを復元したものです。
後ろに見える美しい石垣はなんと滝です。今は水を落としていないけど、さぞや素晴らしい眺めで訪れる人たちをびっくりさせたことでしょう。
ダンナの計画ではここから歩いてすぐの金沢21世紀美術館に行く予定でしたが
Σ(゚д゚lll)ガーン!「オレとしたことが…」
ま、仕方ないよね。今日しか来られなかったんだから。
外の展示物は見られます。きれいじゃん。
これって有名な底から見るっていう作品?
で、気を取り直して次の目的地に向かいますが、自信満々で出発しようとしたダンナが念のため駐車場の係りの方に道を聞いたら、全く別の方向でした。よかった、聞いといて。さすが方向音痴。
老舗記念館ってすごいネーミング。
長町武家屋敷跡です。城下から少し距離があるので、中階級の武家屋敷でしょうか。それにしてもよくここまで残っています。
武家屋敷、野村家の中を見学します。…ん?1200石って?旗本くらいかな❓
ちょっとしたところもすごく凝ってる。
小さいけど凝った造りのお庭。
あんまり見たことがない、二階に向かう階段が石でできてる茶室へのアプローチ。
階段も石なの。
茶室は簡素。
本当にセンスのいいお庭で、ずっと座っていたい居心地の良さ。暗くなったら灯篭に明かりをつけ、ゴリの煮つけと治部煮で金沢のお酒をいただく…飲めないけど。さぞご当主は自慢だったでしょうね。
野村家を出たらすぐのお麩のお店、茶庵さんでお土産を買います。
店内でコーヒーと生麩まんじゅうをいただきました。疲れてるから甘いものが身体に染みる。それでコーヒー美味しいなあ~
帰途につきますが、この辺おっしゃれなお店がたくさんで、次回来ることがあったらここで飲んでみようかな。飲めないけど。
パチンコ屋のアドバルーンのように見えるけどすごい夕日。なんか今日1日すごい勢いで回ったなあ。そしてこのバスの前の座席にれに推しがいるのがなんか(;'∀')イイ!
さて、来年はどこで春イチあるんだろう。そこが私たちの来年の旅先となります。楽しみです。