散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

マチルダ 禁断の恋

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アップリンク吉祥寺で「マチルダ・禁断の恋」を観てきました。こういう映画を歩いて観に行けるのは本当に嬉しいです。それにしても、何回もアップリンク吉祥寺に来ているのに、どうしてスクリーン2しか入ったことないのか不思議。ほかのスクリーンでも観てみたい。

19世紀末。バレリーナのマチルダ(ミハリナ・オルシャンスカ)に一目惚れしたニコライ二世(ラース・アイディンガー)は激しく愛し合うようになったが、彼にはヘッセン大公女アリックスという婚約者がいた。

ストーリーはハッキリ言ってメロドラマです。音楽もあまーーーーーーい[E:sign03]甘すぎるよ。そして世界史を少しだけでもかじったことがあれば、この二人がどうなったか知っているはず。だがしかし。これは思うに「ザ・映画」です。

チルダは実在の人物でマリインスキー劇場バレリーナだったので(しかもプリマ・バレリーナ・アッソルータという世界的に認められたバレリーナ)、きらめくマリインスキー劇場でロケ(ただしバレリーナはペルミバレエの方々。)。踊るバレエは古典的なスタイルとオリジナル振り付けで、古典的踊り方。夏の宮殿(エカテリーナ宮殿)でもロケをしているし、7000点にも及ぶ衣装小物の布総重量17トン[E:coldsweats02]よく資金が集まったものですなあ。

ロシア国内ではニコライ二世を聖人視している人々も多く、このスキャンダラスなストーリーに反発して上映禁止に追い込まれたり、プーチン大統領までが論争に参戦したりと、この映画が国に与えた影響もすさまじいものがあります。

今邦画でこんなにスケールの大きいものは存在しないので、とてもうらやましいです。そういえば国内では映画どころか年末スペシャルドラマみたいな大がかりなものもなくなったし、大物の女優俳優さんたちがもったいないなあ。私の大学生くらいの時は年末2夜連続6時間ドラマとかあって、紅白も観たいけどこっちも観ないとと大変でしたよ。忠臣蔵すごかったな~。セットとか超リアル&お金かかってて見応えあったし、坂上忍大石主税の役で、父の大石内蔵助里見浩太朗)から切腹の作法を習ってるシーンで大泣きしたっけなあ。

話題は反れましたが、この映画は劇場で観ないと意味がない。きらめくロシア帝国の最後の輝きを見逃してはいけませんよ[E:sign03]