散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版

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およそ3か月ぶりに映画観てきました。できるだけアクションで、大画面を堪能できる映画ということで「T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版」をチョイスしたのは大正解と言えましょう。このポスターからはとても予想できない面白さです。

まずなにがダイナミック完全版なのかというと、日本公開に先立ちカットされたシーン合計26分を元通りに上映し、かつロシア映画なのでドイツ語のシーンにおいてドイツ語のボリュームを下げてロシア語をかぶせる(よく再現ドラマとかであるあれ)ボイスオーバーをドイツ語そのままにしたということです。

昨年これを観る前に、「かなりカットされているらしいよ」という噂を聞いてはいまして、なんでそんなハンパなカットするのかなあと残念に思っていたところ、まさかの見逃し。すっかり忘れてた…こんな映画テレビサイズで観たって意味ないのに…と嘆き悲しんでいたらなんと立川シネマシティで完全版が上映されるっていうじゃないですか。これはもう行くしかない。

で、後でカットされた場面を調べたら、私が萌え死んだシーンや絶体絶命なのに感心するシーンや登場人物のその後など名場面であるばかりか、これを知らずに後のシーンにつなげられないでしょ❓ってものばかり。ちょっとこれカットしようと思ったヤツそこに正座しなさい(`□´)コラッ!

t-34.jp

第二次世界大戦中、ナチスドイツの捕虜となったニコライはドイツ人将校から戦車での戦闘訓練の実験台になるよう強制されたが、弾はもちろん無し、ただ逃げ惑うだけになりそうだが…❓

というのが売り文句なのですがこのほかも見どころ満載、しょっぱなから最後まで興奮しまくり。一応戦争ものですが戦争の悲惨さとかを一切無視して切って捨てたエンターテイメント映画なのでどちらかというとアスリートものを観たような印象です。

普通ナチスと戦うのは欧米ですが、ロシアが戦うとどうなるのか。

 

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戦闘シーンとかも無人なので、ホントにロシアのガルパンです。住民が戦闘に巻き込まれたりとかはしないの。競技大会のようです。特に新型を修理してお披露目する際なんか「戦車のバレエを見せてやれ❗️」と超絶技巧を見せながらの音楽は白鳥の湖です。遊びすぎだろ。面白いから許す。

本物のTー34を使っているのでわかるとおり、リアルな戦闘シーンを見せてくれます。例えば着弾して中に音が反響して戦闘員が気絶したりゲーってなったり、ものすごい揺れたり。えー、あの砲台ってキコキコ手車まわしてんの?操縦手はあそこから出入りするのかあ、とか。

旧型で戦ってた主人公たちが接収された新型を見て「あれ❓似てるけど大きいな…❓」というセリフなどでさりげなーく違いを説明したり、私のように全然ミリオタじゃない人が見ても飽きないように工夫されています。でも私だって砲弾には榴弾徹甲弾があるくらいはわかるぞ。「エロイカより愛をこめて」読んでるからね。少佐は戦車乗りだから。

そしてやはり私のような動体視力が鈍い人でも楽しめるようにか、大事な場面の弾道はスローモーションですので、おおおおおー‼️とじっくり味わえます。ガイ・リッチー監督かと思ったよ。

という風に戦車戦自体が非常に興味深いこの映画ですが、キッチリ萌えポイントも押さえてあるところが憎すぎます。初戦でニコライを倒し捕虜にしたドイツ人将校、イェーガー大佐。ニコライに明らかに惚れてます。敵ながらあっぱれ以上に。

「名字で呼んだ方がいいかな、それとも名前で❓あ、ニコライっていうの❓私の名前はクラウスっていうんだけど、クラウスってニコラウスからきてるから名前一緒だよね💕」と仏頂面のニコライの目の前でキャッキャして、あげくに「君の健康に乾杯」って言ってんのにグラスを掲げたニコライにロシア語で「内臓ねじれろ」って言われたりもうね…笑うやらかわいそうやらで悶えちゃった。ここで通訳「君の長寿に」だって。ナイスプレー。

でやはりカットされたらしい女性通訳が地図を盗み出すシーン。イェーガー大佐、きれいな女性が裸でベッドに寝ている(ふり)のに、忘れ物を手に取りながら「ほほう、これはこれは。これはこれは。」ってさっさと行っちゃった…意外と紳士…じゃねえ❗️興味ないんだな⁉カットするにはもったいなくない❓大佐のかわいさ全開で、最終シーンとつなげると切なさ倍増なのに。

そして最後の対決後のシーン…セリフはないんだけどもうもろに同人誌なムード。腐のみなさま、見てる?見なきゃだめだよ‼差し出す手に色々物語を感じてしまいました。キュン死するかと思った。

戦車ギャンギャンいわせてるだけではなくて、コミカルなシーンもあったり、縁起が意外に細やかだったり、あっという間でした。

というようにですね、3か月ぶりの映画って…マジ最高。大画面極音上映万歳。シネマシティありがとう。

関係ないですが、映画終わって建物を出るときに前を歩いていた多分あの映画を観た後であろうお兄さんが重たいドアを開けて押さえて(自動ドアじゃないのよこれが)「どうぞ」と先に通してくれました。紳士キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!同志よありがとう‼️というわけでトータル的にもいい日でした。