散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ヴィクトリア女王 最後の秘密

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渋谷ル・シネマで「ヴィクトリア女王 最後の秘密」を観てきました。最近イギリス王室ものが多いな。

1887年、ヴィクトリア女王の在位50周年記念式典で記念硬貨の贈呈役に選ばれインドからイギリスに来たアブドゥル。気難しいヴィクトリアは、素直なアブドゥルに新鮮さを憶え心を開きはじめる。

このような出来事があったというインド人の日記が発見されたということで、事実確認はこれかららしいのですが、本当だとすればおとぎ話のようなステキな話です。権力を持っている女性がその力でなんでもしてあげるわ、ってのがステキなおとぎ話なんじゃなくて、ヴィクトリア女王が当時イギリス領であったインドの人やイスラム教に(ヒンドゥーではない)偏見が無く、彼をムンシ(先生)と呼んで彼からさまざまな異国の文化を学んでいたということがです。

このステキなおとぎ話の主人公はジュディ・デンチ。女王を演じるのはこの人しかいない。あ、ヘレン・ミレンがいるか。

見かけはなおさらだけれど、儀式の中の彼女の眼は明らかに死んでいて、死んでしばらくたった魚の目のようだ。しかし彼と過ごすうちに目にだんだんと光がともってきて、生き生きと輝き始める。自然な、オーバー過ぎないリアリティを感じさせる演技でした。さすがデイム。

ロケ地のお城も美しくて、多分ヴィクトリア女王と同じ時代の本物の建物と家具を使ったのでしょう。こちらも見応えがありました。これが事実だといいなあ、と思わせるステキなお話でした。