散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

複製された男 ☆☆☆

Image TOHOシネマズシャンテで「複製された男」を観てきました。意外なほど人が少なかった。がんばれジェイク[E:sign03] 大学の歴史講師・アダム(ジェイク・ギレンホール)は友人に勧められたDVDを観ていたが、その中の脇役に自分そっくりの人物を発見し、接触を試みる… 難解のようですが、気づくと「あ!あの映画に似てる!」でわかります。途中まで???の連続でしたが。いやー、騙されたわあ。 私以外にももやっとした方が多いのか、HPでは珍しくネタバレコーナーがあります。サイトを見てから映画を観ないように!以下ネタバレですので観た後に読んでね。脳力には欠けてるけど、このサイトのおかげで私の推測はだいたい当たってたのね、と安心しました。サイトが無かったらもやっとしたままだったでしょうね。 Image_2 邦題も煽り文句もミスリードなんですよ。複製された男は自分自身の心の葛藤、複製したのも自分自身。母親に厳しく育てられたマザコン浮気男が結婚して妻は妊娠中なのに、浮気相手がいてどうしよう。ああなればいいなあ、自分はこうだったらいいのに、こんなこと知らなければいいのに…と勝手な妄想と想像力で俳優である自分を作り上げていく物語です。 なんでわかったかというと、お母さんが「部屋の写真見たわ。いいアパートね」って言ってたのに、俳優の方がいいアパートに住んでて、お母さんのオススメ通りブルーベリーを食べてるのを見て。ああ、こうありたいんだなと。カッコ良くて、いいとこ住んで、俳優で、お母さんの言いつけをよく守るオレ。 何度も出てくるクモは自分が惹かれてやまない女性の魅力。要するにアホな浮気をやめられない男なんですよ。「ごめんなさい〜[E:sweat02]」って奥さんに泣いて謝るのに、その舌の乾かないうちに「僕、夜出かけてくるからね」じゃねえだろ[E:annoy]そして物語は始めに戻るのでしょう。懲りないヤツ。ジェイク〜こんな役やっちゃイヤ〜[E:crying] というわけで、バカ浮気性男の「やめられまへんな〜」のループをいかにもオシャレに神秘的な感じで映画にするとこうなるのかな?映画自体は悪くなかったけどこの役柄が気に入らないし、見終わった後ちょっとムカッとしたので☆4つのところ1コ減点だ! そういえば、私が中学・高校・大学と、大和和紀先生の「あさきゆめみし」が連載されていました。ものの哀れを知りたくもない直情型の当時の私は、光源氏のことを「マザコンで浮気性のとんでもない男が本当に大切な人を失ってから自分の愚かさに気づく大バカな話」とバッサリ切ってしまってましたね。ああ、トシをとっても大元は変わらないのだなあとこの映画を観た後にしみじみ思った私であることよ…[E:coldsweats01]