散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

八月納涼歌舞伎

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事もあろうにこの灼熱地獄の中、酔狂にも着物で八月納涼歌舞伎を観てきました。自分でもアホかと思う。

いつも朝の部ばかりなんですが、今回初めて夜の部(第三部)を観ましたよ。出し物は

「狐狸狐狸はなし」と「棒しばり」。ふたつともコメディ仕立てでとっても楽しい上に、細かい演出がまた笑わせてくれました。ふむふむ、納涼だから幽霊もの、ご飯食べた後は眠いから舞踊劇でも笑うし動きがある出し物にしたのかな?

「狐狸狐狸はなし」は浮気をしている奥さんが間男と結婚したいあまりに旦那さんを毒殺してほくそ笑んでいたら、お葬式も済んだのに何故か旦那さんが家にいる!しかもいつも通りまめまめしく家事してる!これって幽霊なの?!という筋です。

死装束で帰ってきた旦那さんが翌朝やはり洗濯物を干しているのですが、その洗濯物が死装束;^▽^Aしかも天冠(幽霊が付けてる三角の布)を物干し台の隣にあるお地蔵さんの頭に付けてる∑(゚Д゚)そういうとこがいちいち笑えるんですよ〜

「棒しばり」は狂言をベースにした松羽目もの。

お殿様が出かけている間、大事なお酒をいつもお抱えの武士の太郎冠者と次郎冠者に飲まれてしまうので、次郎冠者のお得意の棒術見せてくれる?と騙して棒で腕を縛り付け、手伝わせた太郎冠者も後ろ手に縛ってしまいます。

安心して出かけたお殿様。しかしふたりはムキになって蔵のお酒を協力して飲んだ上、飲めや踊れやの大盛り上がり大会!そこに帰ってきたお殿様、怒って打擲しようとしますが逆に酔ったふたりにやられちゃう・・・

コミカルな踊りなんですが美しい動き。面白いんだけどすごい技。勘九郎さんと三津五郎さんがどれだけ精進しているかがわかりますね〜。両方の出し物に勘九郎さんは出ていましたが、声が勘三郎さんにソックリで、ちょっとググッとなっちゃいました・・・

暑いけど行ってよかった!

と浮かれ気分で帰途についたのはいいけれど、帰って着物を脱いだら帯の下がちっとばかしあせもになっていた優雅ではない私の夏・・・_| ̄|○