散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

スペインに行ってきました 4日目

Image_2 4日目は私的には聖地セビリアの観光です。まずはスペイン広場からですが、どこにでもこの名前の広場があるのね。 Image_3 Image_4 Image_5 スペインの全ての州の紹介をタイルで表現。今日ガイドしてくださるSさんのご主人は日本人ですがなんと元闘牛士なんだって!闘牛については、動物好きの私は観たりはしないけれど地元の大切な文化であるものをむやみに反対してやめさせるようなことはしません。だからご主人の事を素直に「カッコイイ〜❤️」と思います。 Image_6 あまりこの地方では大きな石が取れないのでタイル文化が発達したのだそうです。イスラムの影響ももちろんあります。 Image_7 2Fに上がってみると波打った屋根。 Image_90 広場を出ていよいよアルカサルへ向かいます。途中でペドロ1世の愛人アルドンサが住んでいた黄金の塔が!今はこんな色だけど、当時は黄金色のタイルで覆われていたらしい。 Image_8 タダの廃屋ではなくて、中世の造幣局だって。個人の方が買ったので、近くレストランにでもしようかな〜?って言ってるそうです。 Image_9 暴走自転車が多くてこの標識なんだそうですが、10キロ/時て守るかい? Image_10 つつつついにアルカサルに・・・感無量です。ペドロ様、私ついに来ましたよ!! セビリアのアルカサルはレコンキスタの一環で奪還されたセビリアにあったモスクをカスティーリャ王国の国王ペドロ1世(在位1350~1366年、1367~1369年)の命により改装されたもの。グラナダからムスリムの工人を呼んで作らせたので、ヨーロッパ風というよりイスラム風なのがペテロ1世の度量の大きさです。彼は財務官にユダヤ人を採用するなど、グローバルな人材でしたが、100年ののちその彼の子孫によりレコンキスタが終了し、同時にモーロ人やユダヤ人の排斥が始まったのは残念なことです。 Image_11 入り口に立つ。「アルカサル-王城-」を月刊プリンセスで初めて読んだのはキッチリ30年前。7年前に完結するまでに2度も連載雑誌の廃刊を経ているため途中見失った時期もありましたが、完結編がプリンセスゴールドに前後編で掲載された時は歴史上の人物なので結末を知っていたとは言え涙また涙で…[E:crying] この作品のおかげで苦手だった中世ヨーロッパの横軸縦軸が揃うようになりました。いわば私の世界史の楔と言える存在なのです。 Image_12 元がモスクだし工人もモスリムなので「アッラーは偉大なり」と描いてありますが、その周囲に「最高貴にして最高位、最強なるレオンとカスティーリャの王ペドロ」とも描いてあるのです。この文を思い出すだけで胸が熱くなってしまいます。 Image_13 美しいパティオ。なんも言えねー。 Image_14 Image_15 Image_91 Image_92 どこを観てもこの美しい建築物や風景の中にペドロ1世やマリア・デ・パディーリヤが歩き、笑っていたのかと… Image_16 「PULS ULTRA」カルロス1世のモットー(?)「もっと遠くへ」という意味だそうです。国土拡大を目指す言葉で、帯が柱に巻きついている図柄はドルマークの起源らしい。 Image_17 皇太子がいらした際にここでお食事されたそうですが、もともと空き部屋でお納戸的な使い方をしているので、皇太子がお帰りになったあとはやはり物を仕舞って鍵をかけているそうです。ガイドさんが「失礼な!」と怒っていた。 Image_18 次はセビリア大聖堂です。 ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院フィレンツェのサンタ・マリア・デルフィオーレについで世界第三位の規模を誇る大聖堂だそうですが、ガイドさんによると「第三位が結構ある」だって[E:coldsweats01]そういやミラノの大聖堂もでっかかったよなー。 Image_93 おお、確かに雰囲気違うなあ。 Image_21 世界一大きい祭壇。これは本当らしいですよ。神秘的…さすがカトリック国を称しただけあるなあ。 Image_95 柵に手を入れてとりました。もの凄い迫力です。 Image_22 コロンブスのお墓。当時スペインを形成していた4人の王様が柩を掲げ持っています。カスティーリャアラゴン、ナバーラ、グラナダだろうか? Image_94 コロンブスの息子さんのお墓。隣にある国立図書館に膨大な量の資料を寄付したそうです。 Image_23 少ない自由時間にヒラルダの塔に登ります。後でガイドさんにどうしても聞きたいことがあるのでサクサク急いで登りますが、渋滞は如何ともし難い。階段ではなく坂道なのですっごく登りやすいのですが、これは別にバリアフリーではなく、塔がモスクだった頃、お祈りの時間を知らせるのにロバで登っていたからです。 Image_96 外から見るとこんな感じ。もともとあった尖塔の上にさらに付け足したのですね。 Image_24 Image_25 Image_26 Image_27 四方から素晴らしい眺めを堪能出来ます。涼しいし気持ちいーい! でも私には時間がない。 Image_28 塔を降りてすぐにガイドさんに「すみません、ペドロ1世のお墓があるはずなんですがどこですか?」と聞くと、たまたま他のグループのガイドさんや添乗員さんが数人近くにいてその中の男性ガイドさんが「事情」を察知。すうっと近寄ってきてカバンからおもむろにホルダーを出して私に見せたのは、「アルカサル-王城-」のカラーデジタルコピーでした[E:wobbly] 彼が言うには、ペドロ1世のお墓は非公開で地下にあること、見学には事前に許可がいるがガイドをやって長い自分ですらまだ観たことがないこと、多分青池保子先生はなんらかのコネがあって見ることが出来たのであろうということでした。それでもこの近くにぶ厚いカーテンの引いてある場所があって、そこが墓所への入り口であると教えてくれました。 ここにペドロ1世が…正確にはお墓ではなく、納骨箱が並べてあるそうなのですが、モンティエルで非業の死を遂げた彼は王位簒奪者によって歴史的に貶められたのち、修道士によってセビリアに運ばれ改めて葬られたということを考えると、よくぞ家族(妻や長男)と再び巡り会えたものだなあと深い感動を覚えます。 セビリアでは自由行動の時間がなく、「ペドロの首」の彫像も、マルティン・ロペスが処刑されたサンフランシスコ広場も観られなかったけれど、それでも実際にセビリアにいることでペドロ1世を身近に感じることが出来て本当に嬉しかった。仮に時間があっても、ダンナにとっては「なーんだここ?」的なコアな場所ですので本当に行くかどうかは微妙ですからね。 Image_29 この後ユダヤ人街を通りました。どこの大きい都市にでもあるんだなあ。でも隔離されているのでペストのパンデミックの際はそれが幸いし感染を免れたそうですが、逆にそれが疑われる元となり、「ユダヤ人が毒を盛った」と虐殺されてしまうのです。トレドでもユダヤ人大虐殺がありました。 Image_30 興奮し過ぎてお腹が減った。お昼ごはんは近郊のサン・マルコでいただきます。 Image_31 私の前菜、サーモンのカルパッチョ。疲れているのでさっぱりしたのが嬉しい。 Image_32 ダンナの前菜。なんだっけ。 Image_33 チキンロール。中にデーツ(ナツメヤシ)がはいってて、ほんのり甘くて美味しいの。でもダンナの味覚は保守的なので、甘いソースはイヤなんだって。 Image_34 デザートはシュークリームのチョコがけ。あれ?硬くてちょっと苦いような気がするけど… Image_35 あー!私のだけやっぱり焦げてたんじゃないの![E:pout]ダンナのを貰いました。 Image_57 午後はバスでアルハンブラに向かいます。 Image_58 3時間ほどで到着。 Image_59 今日はなんとアルハンブラ宮殿内の修道院ホテルに泊まります。なかなか個人では予約が取れないそうですよ。 Image_60 Image_62 Image_63 スーテーキー❗️[E:happy01][E:heart04] Image_64 Image_65 Image_66 Image_67 内部はキレイに改装されています。添乗員さんによると以前はもっと古くて怖くて、中世の幽霊が出そうな感じだったそうです。私はそっちでもいいけど? Image_68 Image_69 Image_70 晩ごはんまで少し時間があったので、ぶらり散歩に出ます。なんて贅沢な散歩でしょう。 Image_71 見晴らしのいい場所。ホントにアルハンブラにいるなんて信じられない。 Image_72 そろそろお部屋に戻った方がいい時間かも。 Image_73 ダンナの担当美容師さんはここでランチしたそうです。 Image_74 廊下にここに泊まったセレブの写真が飾ってありました。オマー・シャリフ達に混ざって Image_75 伊東四朗さんが[E:coldsweats01] Image_76 今日はホテルディナー。メニューはすでに選んでいるので席に着けばスタートですが、 Image_77 ドリンクメニューがビミョーで笑える。 Image_78 前菜。この皮なんだろね? Image_79 私のガスパチョ。今迄食べたガスパチョの中で一番美味しい! Image_80 こちらはダンナの。 Image_81 おいしいねー!北欧のホテルディナーと大違いだねー❗️なんて言いながら食べてたら、生ギター演奏が始まりました。まさかのー、アルハンブラの思い出!! Image_82 ハイ!ダンダンダン!ベタベッタ!ダダンダダン!ベタでーーーーす❗️ Image_83 フラメンコもずいぶんベタだとは思いましたが、これはベタだ。 イベリコ豚のソテー。柔らかくて超美味しいんだけど、多すぎだってば! Image_84 ダンナのグリル野菜。イベリコ豚とこれでシェアして食べましたがこの段階でお腹パンパンなのに、 Image_85 Image_86 うっそ!って量のデザート登場。美味しいけどもう無理! Image_87 Image_88 お腹いっぱい過ぎて死にそうなので、ライトアップを観に行くことにしました。が、スペインは治安が悪いとさんざん嚇かされているので、恐る恐る行くと・・・めっちゃ人おるやん!夕方より人大杉、ワイワイしてましたので安心して回りました。 Image_89 せっかくなので、夕方見晴らしがよかった場所に行ってみようと思ったら、でっかいおっさんとオバハンが大きな声で「チケット❓❗️」 えー、夜はお金取るの〜?とびっくりしながらすごすごとタダの夜景を観てお部屋へ帰りましたとさ。 明日はいよいよアルハンブラ宮殿見学です。