散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

モーリタニアン 黒塗りの記録

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TOHOシネマズ府中で「モーリタニアン黒塗りの記録」を観てきました。

 

kuronuri-movie.com

予告編観て「ジョディずいぶん老けたなあ〜」と思ってたけど実在するご本人に似せた結果でした。さすが日本の某有名女優とは違って、老け役となると徹底的ですな。

 

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当時色々なところから情報が出て、あまりにも卑劣かつ下品な拷問や嫌がらせ(言葉がぬるい)の記事や画像を目にし、近代国家なのに罪があるかどうかわからない人に対してこれほどのことが出来るのかと衝撃を受けたものです。

しかもこれらの拷問等は政府も公認したものも多かったと聞いては、国家的犯罪であるとともに、恐怖で人の精神を破壊する「テロリズム」ではないのかと恐怖しました。テロの標的となった国がテロで報復しているようなものです。

ところが、この「国家をあげてのテロ」を何年にも渡って受け続けたサラヒ氏の、クライマックスでの長ゼリフはどうでしょう。慈愛に満ち教養にあふれたその言葉に涙を堪えきれませんでした。これこそ宗教のあるべき姿です。

この言葉を聞くだけでもこの映画を観に来た甲斐があるというもの。それまでの氏に起こった出来事が悲惨なだけにこの言葉で癒され、自分もこうありたいと、別に何も信仰していない私でさえ神に祈ったのでした。