散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

パトリオット・デイ

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TOHOシネマズ府中で「パトリオット・デイ」を観てきました。大好きなマーク・ウォールバーグが出てる上に、私の青春、ケヴィン・ベーコンが出てるというともう行くしかない。

2013年4月15日、ボストンマラソン。警備に当たっていた殺人課刑事トミー(マーク・ウォールバーグ)は爆弾テロに遭遇した。

260名以上の死傷者を出したこの事件の犯人逮捕までの102時間。 記憶に焼き付いてしまったこの事件ですが、私たちにはテロという発端と犯人逮捕という結果しか知ることはできません。この間の102時間を丹念に再現した映画なのですが、ただ時系列に並べて見応えあるようにアクションシーンに凝ってみました的な仕上がりでは決してありません。 この事件に関わった人達の普通の暮らしをさらりと描くことにより、ただの「死亡者」「ケガ人」「警察官」といった単語の羅列でしかなかった人々にスムーズに感情移入させます。

ここが作為的だったりすると全体が安っぽくシラけたものになりますが、そこは事実ものに定評のあるピーター・バーグ、そんなヘマはしないのです。かと言ってドキュメンタリーかというと、ちゃんと映画として見せているのは流石です。

事実は小説より奇なりとよく言いますが、犯人を追い詰めた時の銃撃戦と言っては足りない爆弾戦や、人質になってしまった人の成り行きなど「ホントにこんなことがあったの⁉️」と驚愕。そして全てが終わった後に訪れるものは、涙で霞んで画面が見えなくなるほどの癒しです。 大変な事件に巻き込まれてしまった人々のテロとの向き合い方は、よく言われる「テロには屈しない」という言葉の本当の意味を私に教えてくれました。ぜひこの緊迫感、迫力、ドキュメンタリーの持つ力を味わいに劇場に行って下さい。