実家の都合で北九州の実家に1週間ほど帰って来ました。父が急に入院して、母も腰の手術待ちなので脚が痛くて生活が不自由なため、おさんどんに帰ったのです。といっても父も1週間ほどで退院できるし、母の手術も2泊3日なので緊張感はあまりありませんでした。お母さん、お父さんもうダメとか私は寝たきりとか言って人をびっくりさせるのやめて。
ですので久しぶりに会った弟(独身)が仕事の休みの日に「高塚さん行ってみようよ」と誘ってくれました。そうね、両親の病気平癒をお祈りするのにいいかも[E:happy01]ということで、父を見舞ってから高速道路でレッツゴー[E:sign01]
高塚愛宕地蔵尊は私の幼いころは田舎の小さいお地蔵様で知る人ぞ知る存在、という感じでしたが、あまりに霊験あらたかなせいか、だんだん建物や周囲が立派になり、ついには高速の入り口まで出来てしまったというすごいお地蔵さんです。たぶん私のお願い事はすべて聞き入れていただいていますね。「菜々緒になりたい」とか無謀なお願いをしないせいだろうか。
最後に訪れたのは20年前くらいだろうか。あの当時は坂の下の方の空き地みたいな舗装してないところに車をとめて、えっちらおっちら階段を登った記憶がありますが、
現在は地蔵尊の近くまで車で行ってこんなすごい駐車場にとめられます。
あらー、こりゃ楽だわ。
そうそう、この下の方から歩いてたよね。
この階段、こんなにきれいだったっけ?
うわ、社務所がある[E:coldsweats02]せっかくなんでおみくじを引いてみたら、
おー、大吉[E:happy02]願いがすべてかなうって[E:sign01]
カメヤマローソクのベンチ。こんな広々とした場所なかったと思う。
幟はむかしからあったな。しかし変われば変わるもんだなあ。
地蔵尊の縁起。よーく読む。
うふふ、ベビールームだって[E:coldsweats01]
犬の額入り写真ではありません。生きてるわんこが店番をしています。かーわいい[E:heart04]
ご神木はそのままだなあ。
あんまり暑いんで弟にソフトクリームをおごってもらいました。
さて、ここから小石原焼を見に行きますが、途中道がわかれば小鹿田焼(おんたやき)の窯元も行ってみたいな・・・と思ってたら、矢印が出ていたのでわりと簡単にたどり着けました。
途中にあった「小野民芸村・ことといの里」に隣接する「小鹿田焼ミュージアム渓聲館」。昨年夏にオープンしたようです。
めっちゃオシャレなカフェと、右側は小鹿田焼のギャラリーになっています。近年小鹿田焼はすごい人気で、吉祥寺でも地元の私の目が飛び出る価格で売ってたりします。作家さんたちも挑戦的で、ものすごくモダンなデザインもあったり、がんばってます。
わー、素敵な場所・・・もっと早く出発すればよかったなあ。もう夕方だもん。
山道を潜り抜けて・・・といってもすごく道がよくなってて、スルスルと着いた小鹿田焼陶芸館。ここでは柳壮悦らの民藝運動と絡めた展示が見られます。
小鹿田をちょっとぶらついてみます。水力を利用して土を搗いていますね。
窯元が何軒も集まっています。せっかくなんで1軒ずつはいってみよう。
こういうの、ポルトガルでも見たなあ。
登り窯ってやつかしら。
あ、バスだ。
こうやって窯元さんでそれぞれ販売はしていますが、ほとんどがB級品ですのでお店番もいないの。B級品といっても、家で使う分にはなんら問題ありません。
あまり現地での販売には力を入れてはないようです。もし高品質かつデザインの凝ったものが欲しい時は、ギャラリー渓聲館か、HPで買い求めた方がいいかもしれません。
ただ、こうして土を搗いたり、焼き物を乾かしたりしているのを見たりするのもたのしいものですよ。なんてったってここのは安いしね。
静かな山里なのです。隠れ里って感じ。今は車があるからいいけど、昔は大変だったでしょうね。
ここから山道を通って小石原に抜けられます。
唯一の茶店。
おおー、本数がすごい[E:coldsweats01]
さて、お名残り惜しいけどそろそろ出発しないと暗くなっちゃう。すごい山道を通って小石原方面へ。
道がいいので楽しく乗ってるうちに道の駅に着きました。
っていうか、私が両親に連れられて小石原の民陶祭に来ていたのって、40年前くらいなのね。あの頃は採石場みたいなところに駐車して山にへばりつくように立った窯元さんを巡った記憶がありますが、ここは広い道路に面して窯元さんがたくさんあって、まるで浦島太郎のようです。あのおばあさんがひとりで打っていた十割そばのお店ももうないのね・・・
でも道の駅に入ってみるといろいろな窯元さんの作品が作者ごとに並んでいて、それぞれの地図なんか貼ってあって意外に楽しい。品質もすごくよくて、弟は「ここの方がハイスペックだから好きだ」って言ってました。それにしても高品質なのに安価。買い物魂が刺激されますが、時間ぎりぎりに来てしまったので、とりあえず気に入った女性作家さんのものを買って帰りました。まあこれが最後の来訪というわけではないので。
そういえば最後に行った民陶祭で陶器にまったく興味を示さない小さい子供だった弟が自主的に車でここに来て買った小石原焼が食器棚にあったのを見て、時のたつのは早いと実感したことであるよ。かくいう私も、小梅などを入れる蓋付の小さい壺を見て「あの中におはじきを入れたらいいな」と思っていたので、人のことは言えないのであった。
このあと亡き祖父母の家に向かう懐かしい川沿いの道を通り(叔父に挨拶に行きたいところでしたが、なにせ時間が遅い)、かわいがってくれていた伯母の住む町・行橋で幼いころからずっと食べ続けていた「三徳」のラーメンを食べて帰ろうか、と思っていたら駐車場が満車だったので、ここ40年かですっかり北九州のソウルフードとなった「資さんうどん」へ。ごぼ天肉うどん超うめえぞ。こういうちょっとやわらかめなんだけどむちっとコシがあって、優しい味なのです。吉祥寺のうどん酒場、なかなか再現率高いです。こっちの方が200円以上安いけど。
そしてここのメニューはほとんどすべてテイクアウト可能。母に肉うどんをお土産に持って帰りました。
今度は母の手術の立ち合いで間もなくこちらに来るので、三徳行きたいわ。