散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

映画版「きのう何食べた?」

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原作漫画も絶好調、TVドラマ大好評の「きのう何食べた?」の映画版。全部チェックしている私が観に行かないはずはない。

kinounanitabeta-movie.jp

TOHOシネマズの水曜日はレディースデイではなくTOHOウエンズデイとして全員が1200円の日となったので人多めかなと思ってはいたけれど妙齢の女性で9割がた埋まっていました。人気のほどがうかがえます。

本編が始まると、たぶんほとんど全員が何食べ仲間であるせいか息のあったウケというのか、なんだろうこの一体感…こんなにもほぼ全員の「好き」が伝わる映画ってあっただろうか。まるでライブです。

 

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ドラマでも感じたテンポの良さはそのまま。緩急、喜怒哀楽のバランスがとてもよくて、笑ったり、ググッときたり、きゅーんときたり。「あー、いい映画だったねえ」と気持ちよくシアターを出ることができました。

俳優さんたちの演技もちょうどいい塩梅で、特に内野聖陽さん演じるケンジが乙女が中に入ってる人として適度なバランスを保っているのが観ていて唸る。ありがちな失敗例としてステレオタイプのクネクネ下品な感じを出さなくて本当によかった。

「ゲイの映画でしょ❓」と差別的に避ける人もいるかもしれません。しかしこういう法律で守られない関係だからこそ愛情だけで繋がっているという心細くも一番理想的なものを感じさせるストーリーであるわけで。男と女であっても、結婚していても、それだけで愛情をずっと育んでいけるというわけではないですからね…。だから古今東西ラブロマンスの種は尽きまじ。たまたまそれが男同士だったんですよ、てな話。

現実問題として、早く同性の結婚が認められるべきだと思います。愛し合ってるカップルは法律でも守られてほしい。

コメディとして超一級だし、人間ドラマとしても深い。特に竹林の場面は人目がなければ転げて笑っていたでしょう。ドラマなのにドラマチックじゃなくてしかもそこがいい、不思議な映画です。竹林のシーンは映画館じゃないと迫力が足りないので、ぜひ足を運んでみてください。