散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ファースト・マン

8b6c915acf43416ab2d2ee8250aa8a94

調布イオンシネマで「ファースト・マン」を観てきました。もうちょい早く観に行ければ大きいシアターで観られたのに残念です。その上ここって2時間以上の上映時間でも3時間しか駐車サービスにならないのでモヤっとします。気軽に来られて座席の座り心地もいいんですけどね〜。

言うまでもなくニール・アームストロング氏の自伝を基にした映画で、彼が候補生だった頃から月から帰るまでを淡々と描いた良作です。 アポロ計画の前のジェミニから始まる科学者と飛行士の苦闘の日々はとても興味深い。こんなすぐ壊れそうな機械で月に着陸すんの❓めっちゃロケット軋んでるけど大丈夫❓ハエ入ってるけどスキマとかあるんじゃないの⁉️とかもう心配で心配で… 以前「アポロ13」を観たとき軌道計算やり直すのに計算尺使ってるの見て驚愕した記憶がありますが、しっかしよくあの技術力で月まで行ったことだ。

私の想像していたアームストロング氏はヒーローなので、朗らかでハキハキしていて、前向きで、エネルギッシュだというイメージを勝手に持っていましたが、映画で出てくるアームストロング氏は無口でロマンチストでもの静かなひとでした。てか暗い。思ってたのと違う。でもいざという時彼はいつもの冷製さを失わない、自分を客観視できる男でした。このクールさが彼自身も仲間の命をも救ったと言っていいでしょう。

ニールには月に行く目的がありました。命を懸けたミッションで、前述のとおり技術力が現在とは大きく違っており、無事に帰還できる保証がないどころか、先行きは暗かった。それでも月へ行ってしたかったことがわかると…こみあげるものがありました。静かな男が何も言わずただ胸に秘めた思い。しかもそれは彼しか知るものがいない。巨大な国家プロジェクトのなかの、密かな自分のためのミッションを果たしたニールの哀しい戦いをぜひ見てください。