散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

永遠の門 ゴッホの見た未来

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アップリンク吉祥寺で「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観てきました。黄色推しのゴッホの人生を描く物語です。黄色の好きな人って、自分の好きなことを追求する人が多いそうですね。

gaga.ne.jp

 


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うわー、絵みたいな画像だ。

この映画はただの伝記ではなくて、映画の中に私たちが入っていってゴッホになって、草や土の感触や風の匂いを感じる映画です。ザクザクザクと枯れた草を早足で踏み、糸杉を見て、ペタペタと絵具を厚く塗って、知人(郵便配達夫ルーランさんとか出てくる)に親切にされて嬉しくなり「あなたの絵を描きたい」と言い、黄色い部屋に引越し、ゴーギャンに去られて錯乱する。すべてゴッホの感覚と一体となって、切なくなったり恐ろしくなったり、揺れて揺れて、視界は半分ぼんやりして、現実なのか幻想なのか、この景色はこう見えているのが正解なのか。

相変わらずウィレム・デフォーが出てくると殺人が起こりそうな予感がしちゃうのですが、今回本当に魂を込めてものすごい緻密な演技を見せてくれて、さすがだなあと。歩くだけでニュアンス感じます。そして突然マッツ・ミケルセンが神父役で出たり、あの有名な医師ガシェ役でマチュー・アマルリック(この人大好き)がポンと頬杖ついてたり、楽しい驚きもありました。

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ゴッホについてはもうだいぶ前になりますが、国立新美術館で開催された「こうして私はゴッホになった」という展覧会や、一昨年行ったゴッホ美術館で時系列でゴッホの歩みを見たし、クレラミュラー美術館でも結構な数の作品を鑑賞したので今回この映画をより一層楽しく観ることができました。

上野の森美術館ゴッホ展が開催中です。観てから行くか、行ってから観るか。

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