散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

松方コレクション展

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次は国立西洋美術館で絶賛開催中の松方コレクション展へ。

チケット売り場が行列出来ててびっくり。ここで並んだことないので(^_^;)

松方正義の三男、幸次郎(三男なのに❓)は川崎造船所(川崎重工業の前身)社長であり、ロンドンに商用で行った際に絵画を買ってそこからコレクションが始まります。日本に美術館を建てて若人の勉強に役立てる」という目標の元、現地のアドバイザーやフランス文学者成瀬正一氏の奔走で、氏の手紙によると「此頃松方さんが 来て方々絵を買ひに歩いてゐる。ゴオガン十五六枚、セザンヌ四十八枚、クウルベ十枚を筆頭に沢山買つた。矢代君も一緒だ。日本で展覧したら立派なものだらう。世界の大抵の美術館には劣るまい。八百枚以上の名画があるんだから」というまでのコレクションを作り上げます。しかし世界恐慌により川崎造船所は破綻、コレクションは売却されたり(その多くがブリジストン美術館大原美術館へ)、ロンドンの倉庫にあった900点は火災で焼失😱また第二次世界大戦の敗戦によってフランス政府に接収されたりして散逸します。

吉田茂の交渉によってフランスから返還されたものも数多くありますが、一部のゴッホゴーギャンなどの有名な絵は「接収ではなく寄贈だ」というフランス側の詭弁により返還されず、オルセーなどに堂々と展示されて、今回やっと西洋美術館に飾られました。その1枚がこのポスターのゴッホ「アルルの寝室」です。松方さんは死ぬ前まで返還に備えてサインの練習していたのに‼️

フランス‼️これじゃあんたらナチスと一緒だよ‼️返せや‼️もう一回言うよ、返せや‼️

ヽ(#`Д´)ノ ムキー!!

ちなみに国立西洋美術館はこの返還された美術品を収納するために建てられた美術館です。なので、この絵はあるべきところにある絵だと言えましょう。そしてこの展覧会をするためにこの美術館は建てられたと言ってもいい。この歴史的瞬間を見逃さずにすんで本当によかった。