散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

若おかみは小学生!

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新宿バルト9で「若おかみは小学生!」を観てきました。

交通事故で両親を亡くした小学6年生のおっこは祖母の経営する旅館「春の屋」で若女将としての修業を始める。

原作は講談社青い鳥文庫で300万部の人気作のアニメ化ということで、なるほどしっかりした話でけっして子供騙しではない、年齢を問わず鑑賞できるいい映画でした。着物の着付けもしっかり描けているし。しかし小学生でお太鼓結びって、帯幅も広すぎるし辛くないかしらと思ったりしますが、着物に揚げがあったり、帯が文庫結びや半幅帯じゃあ女将の雰囲気でないもんね。私が初めてお太鼓を結んだのは結婚してすぐの親戚の結婚式でしたが、一気に老けた気がしてがっかりしたもんです…。

両親と見た神楽舞からおっこ自身が舞う神楽舞までのきっちり1年の12歳の子供には濃密かつ過酷な日々を、暗さを感じさせずしかしきっちりと描いていく監督と脚本の方の巧みさに驚きを禁じえません。

事故の後のおっこのあっけらかんとした雰囲気と、新しい環境に適応しようと前向きに頑張る姿は、時々織り込まれる両親のリアルな夢と重なるとむしろおっこが泣きながら毎日を過ごすより恐ろしい。彼女は恐怖と悲しさをそれと気づかないように暮らしており、抑圧した気持ちを開放させる後半クライマックスシーンは見ているこちらの胸が押しつぶされそうになります。しかしそのうえで彼女は自身の置かれた立場をしっかりと自覚し、そして「自分は何者なのか」をつかむのです。そこにもう手助けはいらない。彼女はしっかりと自分の足で立ち、自分で考えて目的を達成する力を得たのですから(´;ω;`)ウゥゥ

いやー、泣いたわ~( ノД`)そして私がアニメに偏見がないことにこれほど感謝したこともあまり無いですね。変な偏見がなかったからこそこの感動が得られたのだから。ぜひお誘いあわせの上劇場でご覧ください。こんなところに行ってみたいなと思わせるステキな温泉街、美味しそうなお料理(質感がすごい)、ここのお風呂に浸かってみたいと思わせる宿の雰囲気。必ず楽しめるはずですよ。