ココロヲ・動かす・映画館〇で「マイ ビューティフル ガーデン」を観てきました。
赤ちゃんの時に公園に捨てられたベラは無秩序なものが苦手な整理魔なので、無秩序な自分のアパートの庭の植物が恐ろしくて仕方がない。結果荒れ果てた庭になってしまったが、庭の現状維持という契約の違反で1か月後の立ち入り検査までになんとかしなければ立ち退かなければならなくなったが…
ベラ役はジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、「ダウントン・アビー」の伯爵家三女シビルで有名になりました。キレイな人だよねえ…一風変わったベラを魅力いっぱいに演じていて、短い映画だけれど観た後本当にいい気持になりました。
ベラは今流行りの断捨離的生活をしていて無駄なものは家の中に一切なく、埃ひとつない部屋に整然と並んだ服や家具や缶詰はちょっとうらやましく感じてしまいます。ダンナは自分のものを捨てるの嫌がるし、私は物に執着の強いタイプなのでうちはなかなか断捨離できないわー。本当はベラやスティーブ・ジョブズみたいに同じデザインの服を毎日着たいタイプなのです。コーディネート考えるのが面倒くさくて…あ、だから着物が好きなのかな？着物って基本デザインは一緒ですものね。
…ってここは好感を持つところではないらしくて、イギリス人的には味気なく思うところみたいね。いろいろな試練を乗り越えて庭と自分を作り替えたベラの部屋はどんどん散らかって…じゃなくて魅力的なものであふれてきます。本や絵、美しいお庭に咲く花、おいしそうな食事やお菓子、厳しくも信頼でき祖父のような隣人、身体を心配してくれるパパみたいな人、その子供たち、そして、彼氏。
チラシにも書いていますが、有能なスタッフと名優が融合して、まるで庭に咲き乱れる花々のような美しい、ベラの小さな庭のようにいつまでも見ていたいような愛らしい映画です。コミカルなので楽しいし、かといって軽いだけではない。ちょっと落ち込んでるときの美味しいお菓子のような効果を観る人に与えてくれると思います。
