最終日の今日は、リスボン市内観光です。この美しい建物は世界遺産「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」のベレンの塔。マヌエル1世がバスコ・ダ・ガマの世界一周の偉業を称えて作った要塞です。貴賓室もあるので、ここで公開から帰還した船から貢物を受け取ったりしていたそうです。
4月25日橋です。独裁政権時に建設されたときは独裁者の名をとってサラザール橋と命名されましたが、クーデター後は記念日からこう呼ばれるようになりました。
そろそろ犬成分が不足してきました。触っちゃだめだろうなあ。
発見のモニュメント・・・ああ、修理中[E:coldsweats02]
まるでマンションの建設中みたい。ポルトガルでは9月は観光のベストシーズンらしいですが、なんで今やるかなあ。
ジェロニモス修道院です。マヌエル1世時代にバスコ・ダ・ガマの持ち帰った香辛料のもたらした莫大な利益で建設されましたが、完成までに300年[E:sign03]サグラダファミリアといい、こっちの人は気が長いのう。
マヌエル1世の時代って、ポルトガルのバブルみたいなもんだろうか。マヌエル様式は資金力にまかせた過剰な装飾がその特徴です。
そのバスコ・ダ・ガマの棺。中学生のころ、バスコ・ダ・ガマの喜望峰発見とか授業でやってた時はまさかこの目でこの棺を見られるとは思ってなかったなあ。
こっちはパイプイス・・・じゃなくてロカ岬でも出てきたカモンイスの棺。国民的詩人だったのね。
あちこちに職人さんのお遊びが。指の先に小さな人がいます。
すごい人出です。
ここには天正少年使節団も来ましたが、
伊東マンショだったか、日記に「ジェロニモス修道院に象がいた」と書いてたそうな。
ここにも職人さんのお遊び。この手に触るとラッキーなんだって。
ここは金泥ではなく金箔ですね。
すごく凝った回廊。
涼しい・・・
レリーフが一枚一枚違ってて楽しいです。
これは珍しい、花嫁衣裳のマリアとヨセフ。
ここの彫像は乙女チックでかわいい。
空とのコントラストがすごい。
2階席、コーラスボックスでしょうか。
美しい天井がよく見えます。
天正少年使節団がここを訪れた時、建物はどの程度完成していたのかな。
天正少年使節団はヨーロッパで大人気で、当時刷られたドイツの新聞にも載るほどでした。リスボンに到着した後王宮に招かれ、マドリッドではフェリペ2世に歓待されたり、イタリアはピサでは舞踏会に出席、フィレンツェではヴェッキオ宮殿に宿泊しました。ローマではついに教皇に謁見し、次の教皇の戴冠式に出席。その後ヴェネティアやミラノにも行き、リスボンに帰って帰国しました。この間8年。
まさかこのあと日本でキリスト教が禁教とされ、自分たちに棄教、殉教、追放という運命が待っていようとはこの時誰が想像できたでしょう・・・
入場券を買うための行列。ずーっと続いて建物をぐるっと回るほど長い。こういう時はツアーでよかったなあと切に思います。
ベレン地区を離れてバスに乗ってバイシャ地区へ向かいます。
石畳が美しい、落ち着いた街です。
日本でだってなんか懐かしいお店。
影が濃い。暑くなってきました。
お昼はここでいただきます。
愛想のいい元気な旦那さんが案内してくれました。
イカをオリーブオイルをかけてオーブンで焼いただけなのに、なんでこんなに美味しいの?レモンをたっぷり絞っていただきます。
ダンナのステーキ。ひそかに「イカにしてよかった・・・」と思っちゃった。美味しかったらしいですけどね。
パステル・デ・ナタ、エッグタルトです。ジェロニモス修道院の修道女が作ったらしいです。それを「ベレン洋菓子店」(このお店まだある)で売り出したところ大評判になりました。
しかし私にとってエッグタルトと言えば中華料理なイメージでしたが、イギリス人がマカオにある自分の店で手を加えたタルトを「ポルトガル風タルト」として販売したら大評判になってシンガポールや香港、台湾などにも広がったんだって。
ポルトガルのタルトはもっと甘くてずっしりしてて、でも素朴で美味しい。でもせっかくだから「ベレン洋菓子店」で食べてみたかったんだけど、お腹がいっぱいになっちゃって食べられませんでした。
ごはんが終わったら、歩いて名物のケーブルカー、グロリア線に乗りに行きます。
目が回るような石畳
美しい紫はジャカランダの花。盛りを過ぎてしまったのかな。もっと咲くそうです。
ああ、ケーブルカーきた・・・って何あの落書き[E:coldsweats02]
落書きを消さないまま堂々と走っています。
サンタ・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台。消臭力のコマーシャルでミゲル君が思いっきり「ショーシューリキーー」と歌ってた場所です。向こうに見えるのはマリオのお城ではなく、サン・ジョルジェ城。
展望台から歩いて3分ほどの位置にあるサン・ロケ教会。リスボンのイエズス会の本拠地で、あのフランシスコ・ザビエルもここにいました。彼の毛と耳の一部がここに安置されています・・・ってこわーい[E:shock]死後遺体を切り分けていろいろなところに分けたんだって・・・
さっぱりした外観に似ず、中は意外とこってりめ。
ちょっとこわいと思うの。
添乗員さんが「暑いからちょっと休憩しましょう」と案内してくれたホテル・アベニーダ・パレス。一応私らのホテルも五つ星なんだけど・・・マジかい。めっちゃすてき[E:lovely]添乗員さんに「ホテルここに変えて」と言ってみましたよ。こんなにステキなホテルですが、隣はスタバです。
ここからは自由行動です。ちょっとのどが渇いたので冷たいジュースが飲みたいところ(水は持ってるけど飲み飽きたのよ)ですが、自動販売機はもちろんないし、カフェで一休み。
で、サンタ・ジェスタのエレベーターに乗ります。ファンタジスタだと思ってた・・・
係りのお姉さんが好きな時間に好きなだけ休むので、遅々として進まぬ行列よ。まあそれでもなんとか乗れて、
到着。
出たところになんか知らんが料金所があったので、見てみようかとチケットを買って重い扉を開くと・・・
ハイジの冬の家・・・ではなく、教会跡でした。
リスボンでは1755年にリスボン地震という大きな地震があり、その時に破壊された教会をそのままこうして公開しているようです。
へんな像があったので一緒に写ってみました。お尻の位置が全然違う[E:smile]
もとはこういう風でした。
サンタ・ジェスタの裏っかわ。
教会の展示室から素敵なカフェが見えたので、行ってみました。やはり店員さんが感じよくて、
眺めも良くて気持ちいい。
ツアーの方たちとの最後の晩ごはんです。
ポルトガルはホントにご飯がウマイ[E:sign03]北欧とイギリスに爪のアカを煎じて飲ませたい。
7日目に続く!