散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ポルトガルへ行って来ました 4日目

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今日は巡礼地の終点サンチャゴ・デ・コンポステーラに向かいます。

初めての海外旅行でフランスのシャルトル大聖堂に行ったとき、足元のホタテマークについて添乗員さんが説明してくれました。ホタテは巡礼者のマーク。ホタテを身に着けておくと巡礼者とみなされ、道に刻まれたホタテは次の巡礼地への目印となっていると。そしてそのたびの最終目的地はスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラ・・・

キリスト教3大巡礼地のひとつで(他2つはイスラエルバチカン)、聖ヤコブヘロデ王に斬首され、その遺骸を弟子たちが船に乗せてここにたどりつき、埋葬した約800年後に不思議な星の光に導かれた羊飼いが遺骸を発見。教会を建てたのが始まりとされています。

サンチャゴ・デ・コンポステーラ世界遺産ですが、巡礼路も世界遺産です。私がシャルトルで見たホタテはフランスに4つある巡礼路のひとつ「トゥールの道」の道しるべだと思われます。地図を見ると主要路ではないですがパリからオルレアンを通らずトゥールに行くときの巡礼路です。そういえばトゥールにも行ってカテドラルを見たんだったなあ。あの時は「トゥールポアティエの戦いってここなのかあ」と思ったもんですが。

ついでに地図を見ると私達が今回通ってきたリスボンポルトサンチャゴ・デ・コンポステーラも巡礼路ですね。

青池保子著「修道士ファルコ」の中で罪を犯した修道士がドイツからスペインのここまでの巡礼を以て罪を減ずるという判決をうけ、そこに向かうというストーリーがあったのもあり、ぜひともこの人々が目指す巡礼地を見てみたくなったのです。

あれから6年。ようやくこの場所にたどり着くことができました。
感無量ですが・・・工事中やて[E:sign03]

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ポルトのホテルからバスで約3時間半。シェンゲン条約のおかげで国境で検問などないので、いつの間にかスペインに入国していました。それにしても移動長いなー[E:wobbly]まあほとんど寝てたわけですが・・・
ここはいわゆる寺町なのかしらん。

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そしてついにやってきた、サンチャゴ・デ・コンポステーラ[E:sign03]工事中はまあ仕方ないですがね・・・残念っ[E:bearing]

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聖堂の前の広場にあるこのホタテを触ると巡礼終了だそうです。
添乗員さんによると、50㎞以上歩かなければ正しい巡礼とは認められないんだって。それで、50㎞手前から歩く巡礼の旅がJTBの子会社でやってるそうなんですが、いつか参加してみたいなあ。

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観光の前にお昼御飯です。もうそんな時間なんだ。

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なんかこのスープ、なぜかじゃがいもとホウレンソウのお味噌汁みたいな味。魚のダシなんだろうか。

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そしてこのパエリアがすごく美味しくて[E:sign03]貝の出汁がしみて最高です。
そしてやはり量多すぎ。

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フランコ通り。フランス人がたくさん住んでいたから。
オシャレなレストランや居酒屋、雑貨屋などがギッシリ並んでいます。

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あ、あれマテガイだよね?スペイン人マテガイ食べるんだ。子供の頃よくマテガイ掘りに行ったなあ。

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近くのアラメダ公園にあるおばあさんのリアルな像。
なんでも、50年間いなくなった夫を探し続けた人の像らしいけど、こんな霊験あらたかっぽい所で見つからないんだったらさっさとあきらめればよかったのに・・・

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公園から見た大聖堂。なんだかマンションの建設中か修理中のアンコールワットかって感じ。

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ここガリシア地方はスペインですが雨が多いので、このようにアーケードがあります。

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この辺で一番古いカフェ。何十年か前までは身分の高い人しか入れませんでした。

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プラータ(銀)広場の女神像。ちょっとわかりにくいんですが、星を掲げています。この星に導かれて羊飼いは聖ヤコブを発見できました。

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キンターナ広場へ。これから何かに並ぶんだって。

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大聖堂の裏側にあるなんちゅうことない入口だけど・・・?と思ってたら、ここは「聖なる門」という聖ヤコブの日が日曜になる年だけ開く門で、2010年の次は2021年だったらしいのですが、ローマ法王フランチェスコ1世の思し召しで特別に今年は特別聖年となり開いています。パパ様ありがとう。

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聖なる門から入ってひとりしか通れない小さな入口からこれまた小さな大理石の階段を上るととんでもなく豪華だけど小さい金の門があり、それをくぐると聖ヤコブの像の真後ろに立つことができます。聖ヤコブの像に触れたりハグするとこれまでの罪が許される(免罪)ということですので、よーくお願いしてきました。内部はキラキラと本当に美しくて、残像が残るほど光り輝いていました。撮影禁止なので画像がないのが残念だなあ。でも特別に免罪されたのだから、文句を言ってはいけませんね。

画像は、一方通行を通り抜け、今度は銀製の聖ヤコブの棺(聖遺物箱)の前を通り出てくる出口です。

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正面に回ってみたところ。手が聖ヤコブ像の肩にあるのは心霊写真ではなくて、後ろからハグしている人の手です。なんかこわい。

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きらきらしい主祭壇。金泥ではなく金箔です。

現代の私たちの想像を絶するほど、巡礼の旅は厳しいものだったでしょう。もしかしたら怪我や病気で神に救いを求め巡礼に出たのかもしれない。長い距離を歩く間には、盗賊が出たり、人に騙されて一文無しになったり、女性であれば身の危険だってあります。道は舗装されておらず、石畳であっても足にやさしくはありません。ただひたすらつらい身体に鞭打って歩き続け、途中で息絶えた人も少なくはないでしょう。イエスの受難を想起しつつやっとの思いで着いたこの場所が光り輝いているのを目にした時、生きながらにして天国に迎え入れられた気分になったのではないでしょうか。

たっぷりと装飾を堪能し、免罪もしていただいたし、さーそろそろ時間だわとカテドラルを出ようとしたら、ダンナが「ケータイが無い[E:coldsweats02]」なーにー[E:sign02]やっちまったな[E:sign03]iPhoneだからもう出てこないよ・・・と絶望的な気分で待っていると、「座ってた椅子の上にあった[E:coldsweats01]」と戻ってきました。神様ありがとう[E:shine]

 

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最後にもう一度目に焼き付けておきます。

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また3時間半かけてポルトに帰ってきました。今日の晩ごはんはホテルのダイニングで。

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あー、美味しかった[E:heart01]歩き回って興奮したし、暑くて汗たっぷりかいたので、意外にお腹が空いていました。

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昨日と同じお部屋に連泊ですが、帰ってきたらまくら銭を置いた場所にこんなメモが[E:heart01]よーく読むと「ありがとごぜいます」[E:smile] 和むわあ。 5日目に続く‼️