今日は世界遺産のシントラ宮殿を観た後、ロカ岬へ行ってきます。この画像の白いメガホンみたいなのは、台所のエントツです。
いかにも避寒地な感じ。シントラ宮殿はこの地がイスラム教徒によって支配されていたころから宮殿がありましたが、そのころの宮殿は残っておらず、現在見ることができるのは15世紀初頭ジョアン1世が建設したものです。が、それから改築修理を繰り返したので、その時代の建築様式や流行を取り入れた面白い建築物です。
まずはお昼ご飯です。
わかめのお味噌汁に見えますが、ほうれん草とじゃがいものスープです。美味しい。
バカリャウ。オスロで食べて全員が高血圧で死にそうになったタラの干したやつを、オスロではほとんどそのままから揚げにしてしょっぱいことこの上なかったのですが、ここポルトガルでは何日もかけて水で戻し、ほぐしてグラタンの中に混ぜていますので、全然しょっぱくない。
これがイタリアやスペインだとチーズとオリーブオイルをかけて焼くところですが、絹引きのパン粉をうすーくかけて焼いてあるのでさっぱりといただけます。
そしてまたもやにこにこした店員さんが「おかわりどうですか[E:heart01]」とまわってきましたので、だんながお願いするとこれまたまたもやドバーッと盛り付けてくれました[E:coldsweats01]
チョコレートムース。すごく甘いんだけど美味しいんでなんかチビチビ食べちゃう。
なんか立ち寄るだけなのがもったいないような素敵なところ。
結婚式が終わったばっかみたいです。
メインファザードから入ります。
白鳥の間。イギリスのチャールズ2世にお嫁に行った娘の年の数だけ白鳥が描いてありますが、ほう、27歳か。当時としては晩婚だったのね。白鳥は生涯伴侶を変えないのだそうで、お父さんの気持ちが表れていますね。
王冠を首にかけた白鳥もいます。
素敵なタペストリー。
カササギの間。肝心の天井がうまく撮れなかった[E:sad]ここでジョアン1世が侍女にキスしてるところを見つかりほかの侍女に言いふらされ「善意でキスしたのだよ」と言ったとか。それで、ここの天井には侍女の数だけおしゃべりを意味するカササギが侍女の数だけ描いてあり、足には王妃様の出身であるランカスター家の紋章・バラが描かれているのです。王様おもしろいなあ。
ちなみに、この王妃様。何度もこのブログに登場する「アルカサルー王城ー」の主人公・カスティリャの王ペドロ1世の次女コンスタンシアがランカスター公ジョン・オブ・ゴーントに嫁いだ際の先妻の娘、フィリッパです。感無量。
おもしろい中庭。木陰で恋の駆け引きが・・・
16世紀初めのマヌエル1世が改装した紋章の間。沢山の関係者や偉人の紋章が描かれています。マヌエル様式はこの人の時代の建築様式です。
教会。ものすごいタイルで圧倒されます。
部屋の中にある噴水がイスラムっぽい。
台所。巨大な煙突が付いているので換気抜群ですね。
素敵なアズレージョだけどこれなんだろ。
雑貨も物色したけど、ほとんが土産物でした。
異国情緒たっぷり。
遠くから見てもやはりすてき。ほかにもたくさん見るべきところがあったので、もっと見せてもらいたかったなあ。
少しバスで走るとロカ岬。ここはユーラシア大陸の最西端です。ポルトガルで最も著名な詩人カモンイス(憶えやすい名前)が「ここに地終わり海始まる」と詠んだところ。ロマンチック~
ロカ岬の灯台。
結構な断崖絶壁で、しかも今日はものすごい風でしたが、
こんな奴らがいるのだ。高所恐怖症の私には考えられない[E:shock]
リスボンに戻ってきました。少し自由時間があるので、スーパーに買い物に行くことにしましたが、なんと元闘牛場がショッピングセンターになってる。品揃えはイマイチですが、フツーに地元の人が使ってる感満載です。
レジで並んでダンナとしゃべってたら前に並んでた男の人が突然振り返り「ニホンジンデスカ?」と問いかけてきました。なんでもパキスタン出身の方で、何年か名古屋の飲食店で働いていたので日本語もできる、今日は自分の店の買い出しに来たということでした。
日本はとてもいいところで日本人も大好きだ。久しぶりに日本人と話せてとても嬉しい、と言ってくれました。なんかほっこり。
一緒に行った添乗員さんと「こんな事があったんですよー」なんて笑って話しながらエレベーターを降りたら、さっき1Fのエレベーターホールで非常階段を駆け上っていった作業員らしき人がいる。その人が向かいのエレベーターの扉をグイーーーッと手でこじ開けたら・・・
半分沈んだ形のエレベーターの中から同じツアーのお仲間夫婦がびっくりした顔でこっちを見てる[E:coldsweats02]どうしたー[E:sign02]
段差が深くてひとりでは出られないので旦那さんには添乗員さんが、奥さんには私が手を貸して引っ張り出しました。エレベーターに乗ってたらガクンと止まったんだって。幸い内部の照明は消えなかったのでパニックにはならなかったらしいですが、大ごとにならなくてよかったですね。
今日の夕食は自由なので、先ほどのご夫婦と添乗員さんレコメンドの近くのレストランに行きました。ガラスケースには新鮮なお魚、テキパキと出てくる美味しいお料理。やっぱポルトガルは食べ物が美味しいぞ[E:sign03]添乗員さんが紹介してくれたせいか、ワインやデザートをサービスしてくれ、しかも安いの。もしまたリスボンに来ることがあったらまたここに来たいです。
そしてオーナーさんは「プリズンブレイク」のリンカーン・バロウズに似ていた。
6日目に続く!