今日はヴェネツィア観光後、バスに乗ってフィレンツェに向かいます。
この船はごみの収集船。道が狭いうえに橋だらけ階段だらけで車が使えないので、救急車もパトカーも船ですよ。ものすごく人件費がかかるそうです。
朝食後少し時間があったので、ふらっと散歩に出かけました。通勤時間なのでみんな(比較的)しゃかしゃか歩いているような気がします。
橋を渡ってみると、
うわー、恋のおまじないっぽい錠前がいっぱい!江の島みたい!これって世界的なおまじないなのかなあ。
通勤の船にも人がいっぱい。ここは北イタリアなので、結構真面目に働くらしいですよ?さ、早くホテルに戻らないと。
いったんホテルに戻り手荷物をフロントに預けていよいよゴンドラに乗ります。乗り場はホテルのすぐそば。
うわー、ホントにヴェネツィアでゴンドラに乗ってるよ!ベッタベタの観光客みたいだけど嬉しい&楽しい!
ゆっくり優雅に進んでいきます・・・と言いたいところだけれど、うちのゴンドリエーレさんがものすごい大声で後ろの人としゃべってて、うるさーい!実は前のゴンドラに歌手さんとギター演奏者さんが乗ってて、添乗員さんが「歌は朗々と歌うので聞こえないなんてありえないのでご安心ください」って言ってたのに、全然聞こえなーい[E:annoy]
しばらくすると大声も収まり、優雅にカンツォーネを聴きながらの船遊び。ゴンドリエーレは世襲制で、外部の人がなるのはかなり難しいそうです。ゴンドラも1艘1艘カスタマイズしてあります。
気持ちよく歌う歌手さん。でも手を差し伸べて歌われるとちょっと気恥ずかしくなるのは、やっぱり私がシャイな日本人だったからなのね・・・
ホテルにタクシー船が来ていて、渋滞しています。30分ほどの舟遊びが終わり、帽子にチップを入れてさよならします。
まずはサンマルコ広場に行き、ドゥカーレ宮を見学します。
ドゥカーレ宮はヴェネツィアの元首が仕事をしていた所。これらを干潟に立てるため、杉の丸太を「ヴェネツィアを逆さにすると森ができる」と言われるほど打ち込んで、土台を強固にしたそうです。そしてできるだけ建物は軽くするため、壁は煉瓦、床は木で作り、木の床の上には大理石の薄く切ったもの等をモザイク状にしたものを塗っています。だから大理石の床に見えるけれど飛び跳ねると揺れるのが驚きです。床が波打ってたりもしますが、崩れ落ちたりはしていないのは昔の人の工夫ですね。
ヴェネツィアの始まりは5世紀。北イタリア人がゲルマン民族の迫害から逃れるため、足場が悪くて追ってこられない干潟に逃げ込んで住み着いたのが始まりだそうです。そこからアドリア海の覇権を握り栄華を謳歌しましたが、オスマン帝国の台頭やバスコ・ダ・ガマの喜望峰経由のインド経路の発見などで国力が落ちていき、さらなる凋落を防ぐためにガラスやレースを特産物として力を入れていった・・・とシニカルで面白い現地ガイドさんが言っていた。
この階段もその国力の表れだったのでしょうか。美しすぎて首が痛い。
ヴェネツィアの元首もこの景色を見たのかな。
階段の1段1段の模様がよく見ると全部違うんだって。凝ってるね~! いったん外へ出てサン・マルコ寺院に入ります。 水道管の水漏れではありません。満潮なので隙間から海水が吹き上がりこうなってしまうのです。地盤沈下や工業用水としての地下水のくみ上げ、高潮、低気圧など色々な理由がありますが、過去には1mにもなったそう。 よく見るとあちこちに水たまりが出来ています。ヴェネツィアの皆さんは全員ゴム長を持っていて、広場には仮足場が積んでありました。 古い建物を維持するのはお金がかかるし、歳をとって階段が多かったり車をつかえないのもつらいし、水害が多いときて、最近人口流出が止まらないそうです。 鐘楼には登れるんですが、すごい人が並んでいたので諦めます(´Д⊂グスン 寺院の内側には素晴らしいモザイクが貼ってあって、オスマン帝国との結びつきの強さを感じさせます。ここのモザイクは金の量が多いのでキラキラ度も高いそうですよ。11時半くらいからライトアップが始まるので、それを待って撮影しました。 そのあとはヴェネツィアグラスの実演見学。ショップも見ましたけど高くて・・・とあきらめる前に思い出せばよかったのだけれど、うちでダンナが廃盤のウェッジウッドの蓋物を割った時「ヴェネツィアでいいの買ってやるから」て言ったんだった・・・500ユーロくらいポンと払わせてやりゃあよかった・・・ 気を取り直してお昼ごはんです。 四半世紀ぶりにイカ墨のパスタ食べるなあ。オハグロになるだろうからみんなでニッと笑って写真撮ろうか、って言ってたのにたいしたことはなかった。これからは怖がらずに食べることにしようかな。 名物の手長エビのグリル。ツアーのおひとりから聞いた食べ方は、ハサミをもいで、身をこそげると上手く身が剥がれるということ。みんなでやってみたらこれがうまい具合に剥がれるので、「もっと早く教えてよ~」と文句を言っちゃったよ。半分くらい食べたところで言ったんだもん。 ティラミスはちょっと水っぽかったかな? お昼ご飯を食べたらフィレンツェに向けてバスに乗ります。ごはん後だからよく眠れたー! 今日のホテルはアルバーニ。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩3分の便利な場所にあります。 うーむ・・・レースのカーテンが付いていなくて、鎧戸が閉まってて昼でも暗いヨイヨイヨイ・・・ここに2泊かあ。ま、いっか。どうせ忙しくて寝るだけだ。 晩ごはんは地下のメインダイニングでいただきます。 前菜があって撮るの忘れちゃったけど、うすーいトマトソースで和えたペンネでした。はっきり言って美味しくない。でもツアーでゴハンは過剰に期待してはいけない。 私はツアーはわりと好きなのです。だって、どんなに並んでいる名所旧跡でもスイッとファストパスだし、個人で切符買って入場にならんだらどれだけ時間がかかるか知っているから。めんどくさい交通も考えなくていいし、安心してバスで寝ていられますからね。ガイドも付くし、言うことない。ツアーで物足りなければ、また再び個人で訪れようと思っています。 ただ、食事の分の予算がないんだったら、 明日はいよいよウフィツィ美術館だ!楽しみ~[E:heart02]
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
「今日のお食事はここですが、外食がいい方はこの店なんかお勧めですよ?」とか、「アラカルトもご注文いただけますよ」という方式にしてくれないかなあ。