散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

きぼうのかんづめ

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3年前のゴールデンウィークに、岩手・宮城へキャンピングカーで行きました。夜間の空いている時間に一気に一関手前まで行き、SAで車中泊し、キャンプ場に泊まりつつ陸前高田石巻牡鹿半島と海岸線を南下する、とても楽しいキャンプ旅行でした。

途中、石巻の道の駅・上品の郷に立ち寄り「あ、これごはんのおかずにしよう」と思い手にとった缶詰はちょっと市販のよりは高かったけれど、食べてみるとびっくりするほど美味しくてあっという間に完食。

帰宅してすぐネットで水煮と味噌煮缶を1ケースずつお取り寄せし、「おかずが少ない」と文句を言う息子のサブメインにしたり、「これ美味しいからちょっと食べてみてよ」とおつかいものにしたり、私のひとり昼ごはんのメインディッシュにしたりとずいぶん重宝し、ちょっとずつちょっとずつ大切に食べていたらついに食べきってしまいました。さて、またお取り寄せするか・・・と思っていた矢先、3.11が来てしまったのです。

その缶詰を作っていたのが石巻にある木の屋石巻水産さんです。木の屋さんがどうやって立ち直ったかはHPをみていただくとして、その過程を絵本にしたのがこの「きぼうのかんづめ」なのです。

かわいい絵で描かれた悲しいシーンは余計に胸をえぐるものがありますが、そこにあるのは、無常だけではなくてたくさんの人の優しさや強さから育まれる「希望」という名の赤ちゃんなのだと感じました。微笑まずにはいられないし、気持ちが明るくなるものですからね・・・

木の屋さん、またケース買いする日を楽しみにしてますよ!