毎年恒例のフォルクスオーパーのニューイヤーコンサートに今年も行ってきました。昨年はチョコの具合が悪かったので時間が押して着物で行けなくて残念でしたが、今日は張り切って大島に袋帯を締めて行きました。めっちゃ久しぶりの二重太鼓、結び方を忘れてはないけどなんとなーくてこずったような気がします。練習せねば。
今回のコンサートは指揮者のおっしゃるには「有名じゃないけどいい曲を集めました」ということで、曲名を正直知らないので寝ちゃわないかなと一瞬不安になりましたが、そんなのは杞憂でした。
指揮者のなぜか流ちょうな日本語の解説を挟みつつ、歌ありダンスあり面白い演出あり新鮮な驚きあり。なるほどホントにいい曲だねえなどと言っていたらあっという間に終わっちゃった。これだからこのコンサートはやめられない。
今日のセトリ
1.スッペ オペレッタ「美しきガラテア」序曲
おお~新年にふさわしいキラキラした曲ではないですか。
2.カールマン オペレッタ「サーカスの女王」より「再び輝く光の中へ」
テノールはメンツァード・モンタゼーリ氏
この方はこのコンサートの常連さん
3.ヨハン・シュトラウスⅡ世 ワルツ「もろびと手をとり」作品443
スクープ!シュトラウスⅡ世はワルツを踊れなかったらしい
4.ドスタル オペレッタ「クリヴィア」より「私は恋している」
今日のソプラノはベアーテ・リッターさん。細いけどエネルギッシュな
声の持ち主で、これから世界的に有名になるかもよ?
なんかうるっときちゃう感じの曲だった。
5.エドゥアルト・シュトラウス ポルカ・シュネル「人が笑いきるところ」作品108
2世の弟。ハンサム・エディって呼ばれてたんだって。
ウィーンで万博が開催された年で、シュトラウス一家はひっぱりだこ。
6.ヨーゼフ・シュトラウス ポルカ・マズルカ「パンジー」作品183
この人もⅡ世の弟。ダンス・ミュージックの妙手で
ワルツのシューベルトって呼ばれてたらしい。
色々あだ名があっておもしろいな。
7.ヨハン・シュトラウスⅡ世 オペレッタ「ジプシー男爵」より
「誰が僕たちを結婚させたのか」
ソプラノ・テノール共演。
めっちゃ楽しそうに歌っててこちらも楽しくなる。
8.マンクージ ワルツ「スタイル&エレガンス」
指揮者自ら作曲したワルツ。スッキリ都会的なワルツです。
ここで休憩。ささっとコンフェッションに行ってフルートグラスでジンジャーエール飲んじゃったりして、お客さんのお着物を拝見させていただきました。眼福眼福。訪問着多いな。来年は私も訪問着でキメようかな。小学生高学年くらいの子供さんがかわいい肩上げのある着物をお召しで、髪も絞りの紐で結ってもらっててそれはもう誇らしげでイイ!
9.ヨハン・シュトラウスⅡ世 行進曲「われらの旗のひらめくところ」作品473
なんと踊るための行進曲があるそうなのです。
10.ミレッカー オペレッタ「哀れなヨナタン」より「私たちは気の毒なプリマドンナ」
ソプラノと指揮者の小芝居がおもしろい。
大物ぶって大げさに歌うプリマドンナと、
嫌気のさしている指揮者という設定が笑えました。
11.ヨーゼフ・シュトラウス ポルカシュネル「短い言伝」作品240
アップテンポのスリリングな曲は、ヨーゼフの固定顧客である
ジャーナリスト協会のためにつくられたもので、
ドイツ語では「投書欄」という意味もあるとか。
12.ヨハン・シュトラウスⅡ オペレッタ「ヴェネツィアの一夜」より
「誠実でいるなんて趣味じゃない」
女好きな遊び人の雰囲気たっぷりに、色っぽいテノール
またもや指揮者作曲のポルカ。
疾走感あふれる曲でしたが、曲の終わりにお楽しみが。*1アハハ
14.レハール オペレッタ「パガニーニ」より「私ほどあなたを愛した人はいない」
伝説のヴァイオリニスト・パガニーニを主人公にしたオペレッタの、
侯爵夫人との恋の場面。レハールはやっぱ甘ーーーーーーい!
15.ヨハン・シュトラウスⅡ ワルツ「美しく青きドナウ」
シメはやっぱこれでしょう。今日のはえらくゆっくりじっくりだ。
オーストリア第二の国歌と言われるこの曲、プロイセンに戦争で敗れて
意気消沈しているウィーンっ子に向け作曲されたらしく、
初演では「楽しくやろうぜウィーンのみんな!」という歌詞がついてたんだって。
しかも題名は初演直前ついたって。やっつけやん。
知らない曲ばっかだけど、居眠りしてるヒマなんてなかったよ。楽しかった!
日本には第二の国歌ってあるかな?やっぱ春のうららの「花」かなあ。あれだったら誰でも知っててハモれるもんね。
*1:´∀`