散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ザ・コンサルタント

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新宿ピカデリーで「ザ・コンサルタント」を観てきました。

会計コンサルタント、クリスチャン・ウルフの元に、大企業からの財務調査依頼が舞い込む。彼は重大な不正を発見するが、依頼は一方的に打ち切られる。その日から、ウルフは何者かに命を狙われるように。実は彼は、危険な顧客を抱える裏社会の掃除屋でもあり……(ぴあ映画生活)

うーん・・・ちょっとニュアンスが違うんだなあ・・・まあネットで書きにくいという事情もあるでしょうが、こう書いちゃうとなんだかフツーのサスペンス映画みたいじゃないですか(すいません、ぴあさんいつもお世話になってます[E:sweat01])。あと、このポスターも微妙だと思うの・・・というのは、この映画、こう見えて実はめっちゃ面白いと思うのは私がもと経理のお局様であり、ダンナも財務だからというのが影響している・・・かなやっぱり。でもそれを差っ引いても絶対面白いはずなのです。

それでさあ、彼は「コンサル」じゃないよね。腕のいい「会計士」なのよ。それに本業は会計士だと思う。でも、かといって「ザ・会計士」じゃものすごくヘンだし、accountantじゃなんのこったかさっぱりだし、腕っぷしが強いのはどう織り込んだらいいのか、など配給会社の苦悩が感じられるポスターです。

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ネットで書きにくいというのは、主人公クリスチャンがアスペルガー症候群であるからなのです。他人と目を合わすのが苦手だったり、皮膚や音に対する刺激に過敏だったり、いろいろな問題を抱えた子供だったため、ある施設の協力で社会に適応する訓練を受けて会計士として自立できたのですが、クリスチャンは数字に強いタイプの自閉症だったため天才的な会計の腕を持ち、その上軍人だった父から高度な殺人技を叩き込まれたので、世にも稀な「最強の会計士」という面白い存在になったのです。その上ある事情で刑務所に入っているときに裏社会の会計士に出会い、そのノウハウを伝授されて莫大な財を築きあげました。

本拠地として使っているトレーラーハウスの中には武器、大量の紙幣、金塊、壁にはルノワール、天井にはポロック。絵画は報酬として受け取ったもので彼の趣味ではありません。ポロックは世界で一番高額で取引される作家のひとりとして有名ですが、10年前1億4千万ドルという値がついてニュースになりました。個人的にはキレイだなと思うけどここまで高額な理由がわかりませんがね。

ベン・アフレックのなんだかボーッとした顔がこの役にぴったりなのです。あんまりキリッとした人だと普通のアクション映画になっちゃう。失礼ながらあんまり役者としては評価してはいなかったんですが、最近いい感じです。トシくってから味が出てくるタイプだったのね。

時系列も工夫してあって、あら、このシーンってこの人のことだったの[E:sign02]とびっくりしたり、戦闘の末に意外な展開になったり、ヒロイン役のバンビちゃんのような小柄な娘が意外に強くてアクションシーンが面白かったり(ものすごく小柄なのかと思ってたら、158cmなので私とほぼ一緒。ベンアフレックって190cm以上あるのね!)、小ネタも満載。個人的には「何?会計士にやられた?電卓で頭でも叩かれたのか?」という殺し屋のセリフが刺さったわあ。いい意味で期待を大きく裏切る映画でした。

前述のとおりウチのダンナは財務なのですが、常々「経理を制する者は会社を制す」と言っています。おまけに数字に強く凶暴なヤツなのでクリスチャンに親近感感じたと思うの。これ観たらさぞ喜んだと思うんだけど観れなくて残念だったね![E:smile]・・・とか書いたらたぶん「お前だって経理で凶暴じゃん[E:dash]」って言われちゃうかもですがね[E:coldsweats01]

関係ないけど、中学生と思しき男子が大勢のグループで来てました。入試休みかしら。君たち、なんでこの映画選んだの?新宿ピカデリーにはほかにもたくさん中学生の観るような映画があったけど。なかなかおまいら見どころあるな!