散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

Image_3 国立劇場前進座のお芝居「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」を見に行ってきました。 実はこの作品は卒論で使ったのです。これと「出世景清」で迷ったんだなあ。超懐かしい…てかすっかり忘れてる…^_^; それにしても見て下さいよ、国太郎さんの美しさ!この人が早変わりで私たちを目も心も楽しませてくれます。舞台裏はやはりというか当然ものすごい修羅場になっていて、早変わりで走る国太郎さんの脱いだ着物を拾う人、着物を着せかける人、鏡を(一緒に走りながら)さしかける人、カツラをかぶせる人、と F1のピットインさながらだそう。早着替えはわかるとしても、最後の道行シーンは目がついていかないほどのトリックが使われていて客席大いに湧きました。 Image_11 上演後の茶話会で前進座の女優Tさん(この方は着付け教室で私の教わった先生に習っているので私の妹弟子になったとふたりで大笑いした)がおっしゃるには… 文化文政の時代、鶴屋南北のこの作品は大好評を得ましたがその後上演はされず、復活したのは昭和9年。今の国太郎さんのおじいさんが国太郎だった頃です。文献を調べたり学者に相談したり試行錯誤の後、舞台は大成功。その後歌舞伎座でも上映されることになり、国太郎さんは玉三郎さんらに熱心に指導なさり、歌舞伎座でも好評を博しました。そして16年前現在の国太郎さんがこの役に挑まれる時、今度は玉三郎さんが教えに来てくれたのです。その際、女性団員が鈴なりになったそうですよ。私だって玉様見たい[E:happy01][E:heart04] Image_9 いつものように上演前に舞台裏や楽屋を見学させていただきました。中村梅之助さんの暖簾がある!私の中では遠山の金さんはこの方だけです。 Image_8 国太郎さんの暖簾はジュサブロー作。 Image_10 今日のお着物は単衣の一張羅、サーモンピンクに花模様の象山生紬、帯は博多織の八寸名古屋、ベージュの夏羽織。オシャレしてライブに行くのはホントに楽しいです。