散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ニューイヤー・コンサート byウィーン・フォルクスオーパー

Img_3137 昨日1月1日、毎年サントリーホールで行われるウィーン・フォルクスオーパ交響楽団のニューイヤー・コンサート2012にダンナと行ってきました。このコンサートは人気で、早めに予約しないといい席は手に入りません。それにしても久しぶり・・・10何年ぶりかも。

私の大好きな歌劇「こうもり」序曲から始まり(クラシック好きになったのは小さい時に「トムとジェリー」でこれを聴いて覚えたから)、新春にふさわしく楽しげで軽やかな雰囲気はいつもどおり。「ウィーンの森の物語」には民族楽器のチターも登場、ああ、安らぐ・・・と思っていたら地震!ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ舞台の上の豪華なシャンデリアがガシャガシャ鳴って一時ざわっとしましたが、チターの演奏者の女性が落ち着いて演奏を続けてくれたおかげで中断することなく演奏し終わりました。

私たちは「あらー、今の大きかったねえ」で済みますが、地震のないウィーンの方々はどんなに怖かったかと思うと本当にお気の毒でした。そういえば開演前に「演奏中に地震が起こった場合は・・・」とアナウンスがあり、「ンなはずないだろ~┐(´-`)┌」と思っていたのに・・・

突然の地震にも関わらずバレエあり、歌ありの気合の入った演奏を十分に堪能し、お約束のアンコールを待っていると、なぜか指揮者がマイクを持ち、日本人女性が後をついてくる・・・?そして当然指揮者からの挨拶が始まりました。女性は通訳でした。意表を突く「アノネ~」で笑いをとったあと続いた言葉は・・・

「今回の日本を襲ったご不幸に対してお見舞いを申し上げます。私たちは毎年訪れている日本のいい思い出に感謝し、すこしでも皆様のお力になりたいと考えております。いつもより一生懸命に演奏しました。皆様が楽しい時間をお過ごしになれたら嬉しいです。」というような内容でした。

私らなんかちょっと揺れが大きくてびっくりして、家の中もそんなに物も倒れなくて、納豆やヨーグルトが無かったり、ガソリンが買いにくくて困ったな、くらいの被害しかなかったのに、やはり丁寧なお見舞いの言葉は身に沁み、ちょっとウルッときてしまいました。(;д;)

それだけでもびっくりしていたのに、なんと指揮者みずからコンマスのバイオリンを借りて演奏!こんなの初めて見た・・・プログラム見たらこの指揮者は以前ここのコンマスだったんですね。どおりで上手なはず・・・まあ指揮者はバイオリンの人多いですよね。曲目はレハールの「メリー・ウィドウ」の有名なワルツでした。恋心は言葉に出さずともてもわかる・・・という内容もさることながら、この曲は間奏でハミング等で観客も参加できる曲。でもまだ日本には残念ながら定着していないのでフォルクスオーパーの皆さんが「私たちと一体になりたい」というメッセージはいただきました。いや、最近涙もろくて・・・

このあとお約束のラデツキーで大盛り上がりで楽しい時間が終わりました。正直おせち作りで疲れてるので正月早々出かけるのって少しおっくうだったんですが、来てよかった!また行きたい!そして今年はクラシックコンサートやバレエを観る機会を増やしたい!