ダンナの足もだいぶよくなってきたし、受験生もいるので正月は旅行はできないということで、一泊で京都に行ってきました。
まずは今日の宿のホテルグランヴィア京都に荷物を預けて、嵯峨野の大覚寺へGO!
昔習ったことがよみがえってやっと自分にとって意味を持つことがたまーにありますが、まさに今日はそれでした。ここは鎌倉末期、持明院統と対立した大覚寺統の、大覚寺なんですねえ。当たり前のことなんですけど、やっぱり実物を目の前にすると日本史やっといてよかったと思いました。ちょっと感動。
ここから入って見学します。
さすが門跡寺院、風格があります。
五大堂から観た大沢池です。春にはさぞ桜が美しくうつることでしょうね。
特にツボにはまったのは、この宸殿です。ここは東福門院和子(2代将軍秀忠の娘で後水尾天皇の皇后)が使っていた宸殿を下賜されたものだそうで、つい先ごろ昔買った宮尾登美子さんの「東福門院和子の涙」という文庫を読み直したばかりだったので、感無量です。
蔀戸の金具にセミの細工がひとつずつついています。さすが徳川家のお姫様、実家の勢いがしのばれます。
次はバスに乗ってお酒の神さま「松尾神社」へ。「夏子の酒」でも「松尾様」として登場してました。
でも、ダンナに教えてもらうまで京都にあるということを知らなかった(^-^;
御手洗がかわいい。亀と鯉は松尾大神様のお使いだそうで、あちこちに亀がいますよ。
ふむふむ・・・アジサイの頃にこられればよかったけど、今アジサイは枯れ木のような状態でまことに残念。
わあ、すごい!曲水の庭です。有名な造園家の作だそうで、松雄様には3つの庭があり、そのひとつ。
霊亀の滝もあって、なんだかここがまさに水の神として祭られるにふさわしい気分です。
そして蓬莱の庭。ここで鯉さんに餌をやりましたが、遠くから「ごはんだー!」と続々と集まってくるのがおもしろい。
松尾様を後にして、嵐山に遊びに行こうとしたら目の前でバスが行っちゃった・・・!仕方ないのでタクシーを拾ったらなんと有名なよつばタクシー!京都に4台しかないそうで、記念のシールをいただきました。
私たちが降りたあと、女子高生がキャーキャー言ってシャメ撮ってた。
いいことあるかな?
さて、嵐山では人力車初体験です。全国6箇所で事業展開しているそうで、八坂さん付近や鎌倉も同じ会社なのだそう。浅草は別の会社なのですと。
車屋さん「八坂さん辺りでは背中に『京』って書いてあるんですよ」
私「じゃあ鎌倉では『鎌』って書いてんの?」
車「いや~、『鎌倉』ですよ」
ダンナ「・・・あたりまえだろ・・・」
ちょっとこっぱずかしいけど、視点が高いので良く見えるし、普通に私たちが歩いては行かないところを案内してくれたりして、なかなか面白かった。
勝新太郎と玉緒ちゃんの新婚当時のおうちがあったところだそうです。門の部分だけ当時のまま。
おお、嵐山っぽい小柴垣!この辺は夏も少しヒヤッとするんですよね。いい風情だなあ。
野宮神社。鳥居はどんぐりの木でできているそうです。恋愛成就のご利益があるそうですが、じゃ私にはあんまり関係ないか。
知らなかった!この建物は京福嵐山駅なんですが、大地真央のダンナさんの森田恭通氏のデザインなんですねえ。
こんなところ知らなかった。
で、大本山天龍寺です。後醍醐天皇の菩提を弔うため足利尊氏が夢窓国師を開山として創建したそうですが、ワタシ的にはここは檀林皇后が開創した檀林寺だということが重要。というのは、私の本棚に永井路子著「檀林皇后私譜」があるからなんですね~。感無量です。
曹源池。この周りも散策できるんですが、ダンナの足もそろそろ限界なので今日はここから見るだけ。
車屋さんによると、壁に5本線が入ってるのは最高格式のお寺だそうです。知らなかったなあ~。これからは気をつけて壁を見てみよっと。
このあとカフェでお茶して今日はおしまい。ホテルに帰って美味しい鉄板焼きが待っている・・・(◎´∀`)ノ
と思いきや、なんと言うことでしょう!ふたりとも風邪のせいかはたまた疲れのせいか胃もたれをおこし、鉄板焼きのほとんどを食べられなかったのであった・・・!( ゚д゚)ポカーン
まったく一生の不覚ですよ。しかし部屋に帰ったあと「お前悔しがりすぎ!超恥ずかしい!」とお叱りをうけたのであった。うるせえよ。
・・・とやさぐれつつ、次回へつづく。