TOHOシネマズ新宿で「竜とそばかすの姫」を観てきました。これだけの数の映画を公開していてもスムーズな入館ができるのはすばらしいと思うのですが、あえて苦言を呈すならばもうキー入力によるチケット発行はやめて、せめてQRコードで一発発行にするか、そのQRコードで入場できるようにしたほうがサスティーナボーじゃないですかね。
この映画のキモはなんといっても音楽で、ここで失敗すると全て台無しになるところ、見事にシーンにピッタリの音楽をつけてきていて唸る。
ベル登場の楽曲は興奮と高揚が見事に表現された上、何処か覚めた声で歌い上げる演出(?)は素晴らしかったし、さらにクライマックスのシーンでは全員の気持ちを同調させることが必要で最も演出的に難しい場面であるけれど、なかなかに感動的な歌と画像でした。
その画像も、Uの世界は華やかさ満開で、巨大な鯨に乗って歌っているシーンなんか乗り出して見ちゃう勢い。細田監督はこういう虚構の世界を描くのすばらしいなあ。
「レディープレイヤーワン」のパクリだとかいう意見もあるけれども、これからはAIとか仮想世界のプロットが沢山出てくるのだから、「レディープレイヤーワン」は先駆者として位置付けるとして、テーマでもって評価するのが妥当かもしれないですね。