散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

スーパー8 ☆☆☆

338676_02_01_02 ダンナとスーパー8を観に行ってきました。

1979年、オハイオ州。夜こっそり家を抜けだした子供たちが自主制作映画を撮るため駅にいたところ、大変な列車事故に巻き込まれてしまった。その時横倒しになってしまった8ミリカメラに大変なものが映っていて・・・

「E.T.」と「スタンド・バイ・ミー」を混ぜたような映画ということでしたが、端的に言えばどちらにも足りていません。が、列車事故シーンの迫力はすごい。これだけでも見る価値ありますよ。あと、エンドロールは必ず見なければならないので、帰ったりしないように。ゾンビ映画で「ロメロ化学」だって( ´艸`)プププ ←ワケわかんない人はクリック。wikiに飛びます

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この子たちはどうやら私とほぼ同い年のようです。中学1年の時の文化祭のサウンドコンサート(舞台で何もやってない時音楽を流すだけなんですが)で「マイ・シャローナ」大音量でかかってた記憶があるな。

そしてその時分に出たハンディ8ミリの名前がコダック・スーパー8なんですな。この子たちはそれを使って自主制作映画を撮っています。この8ミリカメラで映画に目覚めた人は多いでしょうね~。

と懐かしがるのはこれぐらいにして。
「E.T.」に何が足りないかというと、「共感」が足りないのです。うちの高校では年3回「映画の日」というのがあって、期末に魔の父兄面談が行われている間に生徒が邪魔なので映画館を借り切って全員で映画鑑賞をするのですが、「E.T.」の時は全員完璧に映画に飲まれてて笑ったり泣いたりハラハラしたり、自転車が飛ぶシーンではすごい歓声が沸き起こり、大変な騒ぎでした。

今回の宇宙人はビジュアルもさることながら、まず目の前で知ってる人を殺したり人を宙づりにして食べてる宇宙人とどうやって共感できるっていうんでしょうか?そして圧倒的に宇宙人と心を通わせるシーンが少なすぎて・・・というか1回こっきり身体をつかまれただけで「君の気持わかるよ」といわれても「あ、そうですか」みたいなもんで。説得力ゼロですよ。それともこの映画における共感はそれほどプライオリティーは高くないってこと?そんなことはないですよね。

そして「スタンド・バイ・ミー」は1本の映画を使って友人たちと語り合い、ぶつかり合い、分かり合っていく過程が丁寧でしたが、これも中途半端。女の子が登場して恋愛が入った分、友情を語る時間がなかったのが原因でしょうか。せっかく子役がかわいくてしかもがんばってるのにもったいない・・・これだったら「第9地区」の方がよっぽど面白かったな。

この映画、完成までどれくらいの期間をかけて作ってるんでしょうか。子役が大きくなっちゃうからチャッチャと撮ったのかなあ。もっと落ち着いて考えて作ればもっと深くなったんじゃないでしょうか。ってスピルバーグに何言ってんだよ、と言われそうですが、観るのは素人の我々ですからね。

あ、でも「A.I.」よりは良かったです。話は破たんしてなかった。あと、ロケ地が「ディア・ハンター」と同じ場所なんですって。観てみてもいいんじゃないでしょうか。エンドロールを観れば少しはモトが取れるってもんです。