散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

アラトリステ

2  ヴィゴ・モーテンセンの「アラトリステ」を観て来ました。色々バタバタしていたら、シャンテシネでの上映が終わってしまい、ああどうしようと思ってたら渋谷のイメージフォーラムでの上映が始まったので早速GO!

ヴィゴはスペイン語も堪能なんですな。スペイン製作の映画で、原作はベストセラー冒険小説らしいです。17世紀無敵艦隊がイギリスに敗れ、斜陽の時代となったスペイン。剣士アラトリステは剣の腕一本で生きていく傭兵ですが、ある日依頼された暗殺の相手に違和感を感じて助けてしまったことからとんでもないことに・・・

徹底的に時代考証にこだわり、細部にわたって気を使って作っています。ヴィゴのかぶってる帽子は当時のものだそうですよ。そしてアクションは迫力満点、「こんな戦い方なんだ~」と感心させられることしきり。一方、アクション以外ではこの画像のように絵のような、ってこれは当時のフェリペ4世に重用された画家、ベラスケスの「ブレダの開城」ですよね。この後のシーンで絵を運んでるところがでてきます。他にも「女官たち」そっくりのシーンとか、光の具合がフェルメールそっくりだったりとか、美しい映像を堪能できます。

ただ、歴史の勉強をちょっとしていかないと背景がわからなくてキビしい時もあるので、すこしだけ17世紀のスペインの歴史をざっくりおさらいしてから観ると、面白さが倍増すると思います。そうしないと、どうしてスペインがベルギーのフランドルで戦争してんの?とか、この人は実在の人なの?とか混乱しちゃいますよ。