散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

アルカサル-王城-13

H190929_006 アルカサル-王城-13巻が発売されました。1巻目を見ると、昭和60年7月1日初版発行となっており、ここまでなんと22年!当初は前後編かなにかの予定だったそうですが、こんなに長い戦いになろうとは、当時プリンセス(もう別冊だったか月刊だったかの記憶すらない・・・)を手に取ったとき思いもしませんでした・・・

帯のあおり文句もすごいです。「1369年3月23日未明ドン・ペドロ死す!!開始から24年。巨匠の代表作、入魂の完結!!」秋田書店の熱のはいりようがわかるってもんです。

H190929_009 厚さがすごい!1巻は60頁の大加筆でも215頁、13巻はなんと299頁!このコミックスの大きさでこの厚さはただ事ではない。これから青池先生のことを少女漫画界の京極夏彦と呼ぶことにします。

しかし、今頃になって13巻が発売されても、果たして1~12巻を読み返したい人がコミックスを入手できるのだろうか?ちゃんと復刊してるんだよね?

13巻の中ほどで「作者からのメッセージ」として、この作品の中断と完結について書かれていますがこの中で「作家に定年はないといいつつも生物としての老朽化は免れない」との先生のお言葉が。そんな寂しいこと言わないで~!大島弓子先生は「本の雑誌」にグーグーのエッセイ漫画のみだし、だんだん私が小学生の頃に夢中になって呼んでた先生方の作品を読むのが難しくなってくるのかと思うとせつない。里中先生や大和先生、山岸先生なんかバリバリやってるから、青池先生にも頑張ってもらいたいな。

思えば昔、小学校4~5年生だった頃か、友人の家に遊びに行ったとき「これ読んだことある?めっちゃくちゃおもしろいんだよ~!」と友人が差し出したのが「イブの息子たち」。あれからン10年。少しも変わらない気持ちで先生の新刊を待ち遠しく思わせる先生の力量は、やはり只者ではない。