散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖

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TOHOシネマズ新宿で「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観てきました。いやあ、ホントに出来上がってたんですね。全然信用してなかったわあ。

www.toho.co.jp

ここまでとはな…
私も驚いたわ…



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感想はですね、ただこれだけ。

「まっすぐな道でさみしい」

ほぼ全ての伏線を回収してきっちりと終わってしまったので、スッキリというよりは寂寥感に苛まれています。

全員の悩みやコンプレックスに完璧なまでにケリをつけるのって、かえってATフィールドが消滅してしまって同化してしまった世界のような恐ろしさを感じますが、庵野監督自身が縛られてしまっているエヴァの呪縛から解放されるにはどうしても再起動が必要だったのでしょう。

その再起動の心象表現が、エヴァを消滅させた後の海のシーン。段々に線画に近くなり、絵コンテの様な状態のシンジはアニメ制作以前の白紙まで還元され、新しい物語を始めるためにマリと共に異世界へと旅立って行きました。恐ろしい予定調和の世界。これこそ補完計画と言わずしてなんとする…

庵野監督の再起動はまだ終わらない。シンジとマリを監督の原点ともいうべき生まれ故郷の宇部シン川駅から走り出していきます。

みんな物語は終わった。原点に戻り、自分の物語を始めようというメッセージでしょうか。

美はただ乱調にある。諧調は偽りなり…アナーキスト大杉栄ではないけれど、エヴァを支える世界はそのようなものだと思っていました。しかし監督は綺麗に諧調のメロディーを奏でて去って行きました。

私が求めていた乱調の音楽が、ただの中2病をこじらせた男(碇ゲンドウ)の執着に基づいた物語だなんて考えたくない。せめてシャガールの恋人たちの絵の様に、自分と恋人とはおろか、自然もモノも動物も境目があやふやになってしまうほどの、全てを巻き込んでしまうほどの愛であってほしいと…あれ❓…これってATフィールドが消滅した世界じゃね❓と掻き乱されるのが私にとっての乱調であるのでこれでいいのか…

もとい。25年にもわたって私たちをあーでもないこーでもないと楽しませてくれてもありがとうございました。そして今、最大の謎を残したまま幕を引いたエヴァンゲリオン

 

田植えって前進しながら植えるんだっけ❓


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エヴァの絵羽仕立て。シャレなのか。ポリのプリント生地に6万円て∑(゚Д゚)


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帰りに「鶏そば みた葉」の鶏白湯そばを食べるながら、単純に祭りの後の寂しさを噛み締めました。あー、終わっちゃったなーって。

 

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