散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ねじれた家

 

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アップリンク吉祥寺に「アガサ・クリスティー ねじれた家を観に行きました。朝犬の散歩に出て、きのう雨だったので多くの犬ともに会い挨拶をし、雨上がりの爽やかな公園を楽しんで帰ったら思いのほか時間がギリギリ((((;゚Д゚)))))))自転車をかっ飛ばして&全力疾走してようやっと間に合ってよかった…(-。-;フウ

大富豪の老人レオニディスが家で毒殺された。私立探偵チャールズ(マックス・アイアンズ、ジェレミー・アイアンズの息子さん。)は元カノでレオニディスの孫娘ソフィア(ステファニー・マティーニ)の依頼を受け犯人を捜す。

アガサ・クリスティーの原作ドラマが大好きです。豪華な邸宅、センスのいい調度品、ステキなティーセット、優雅なドレスを着たご婦人たち。ミスマープルのように中産階級であっても、バラいっぱいのお庭に、お家の中はとてもいい趣味で整えられ、見ていて飽きません。そこで繰り広げられる、美しい家からは考えられないドロドロと汚い人間関係や愛憎劇。たまらん。DNAや微細証拠、防犯カメラなどない時代に、ただひたすら話を聞いて証拠を集める作業はパズルに似て、最後のピースがパチンとはまった時に感じるのは快感ではなく衝撃です。原作も繰り返し読みます。ベッドでイギリスっぽい優雅な言い回しを読んでいると、すぐに犯人ではなく眠気が襲ってくるので…

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グレン・クローズ劇場です。すばらしいけどやっぱ演技が大きいんだよなあ…ポスターを見てわかる通りちょっと舞台演劇っぽい演出なので、グレンの演技が多少大きくてももうひとり「女優で妻」の役のジリアン・アンダーソンがいるのでそこまで浮かないものですね。この人「X-ファイル」の人ですが、久しぶり〜。

私のトラウマ映画のひとつ「サラの鍵」の監督とくるとちょっと嫌な予感がしますが、やはりとんでもない(←褒めてる)結末で…新たなトラウマ発動です。こうあって欲しくないと思うこちらの気持ちを逆手に取られているし、まさかそんなわけないだろという思い込みも利用されました。アガサすばらしい。そしてバサッと切るように終わるエンディングはクラシックな印象を受けこの原作に非常にマッチしていました。

この間の「天才作家の妻」の時も思いましたが、グレンはその演技力で映画のすべてを支配してしまう。メリル・ストリープもそうですね。見応えは確かにありますが、だれかこの魔力を弱める、あるいは中和する魔法使いのような俳優がいないのかとも思ってしまいます。