散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

お能を観てきました

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友人Aのお誘いで銀座シックスのB3Fの能楽堂お能を観てきました。

高校生の頃、学校の講堂で「羽衣」と「土蜘蛛」を観て以来なので(ちなみに狂言は「附子」でした。)何とも久しぶりの鑑賞です。

 

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なんとも清浄な空気漂う空間です。どこに座っても舞台がわりとよく見えるし、椅子も座り心地よくて気持ちが落ち着きます。

開演は13:00~なのですが、自由席の整理券は12:10から配布されるので、入り口に並びます。全然知らなかったのでのんびり12:20くらいに入ってロビーで何か軽いものを食べようよというノリで行ったらずらりとお客様が並んでいてびっくり。それでもだいたい90番くらいの整理券は取れました。

整理券を貰ったら間もなく入場が始まりました。ここは列のとおりに入り、扉の前で整理券の順番に整列してしばし待ち、扉が開いたら順番に好きな席に着きます。ド真ん前というわけにはいきませんが、まあまあいい席がこの時点でも確保できました。

席を確保したらロビーに椅子がたくさんあるのでここで軽く何か食べておかないと上映中におなかの音で悩まされます。なにせお能の最中は飴の包み紙の音すら気になる静寂と緊張ですからね。種類は多くありませんが飲み物の自動販売機もあります。銀座シックスのB2Fでサンドイッチを買っておいてよかった[E:wink]

開演前に軽く作品について説明tしてくれるのですね。
これはすごく助かりました(・∀・)イイ!!不勉強なもので…

そしていよいよ「老松」が始まりました。

大宰府で梅と松の精が現れて寿ぎの舞を舞うというストーリー。

舞台の上に意外に人がたくさんいてわさわさしているのは驚きました。せいぜいシテとワキとくらいかと思っていましたが、よく考えたらわかることながら謡の人が10人近く、鼓が2人、笛が1人、太鼓が1人でシテとワキとツレでかなりの人数です。そして右手奥の小さい扉から出たり入ったりで動きが多い。

そして謡が独特の音波を発しているようで、まるでお寺のお経のよう。この音波が気持ちよくて、つい夢の世界へ引きずり込まれそう…なんというか、トランス状態のような雰囲気になるのです。そして物語は急にバタッ[E:sign01]と切り取られるように終わり、静々と演者が引き上げていくのがまた不思議。

トイレでも行こうかしらと思いきや、歌舞伎でもよく見る時計の「休憩〇分」が出ていない。これは行っちゃダメな感じか?と思っていたら間もなく狂言「子盗人」が始まってしまいました。席を離れなくてよかった[E:coldsweats01]

狂言はわかりやすくとても楽しく、場内にくすくす笑いも沢山おき、緊張した雰囲気が一気に和やかに。パントマイムみたいなのね。

30分の休憩の後は「山姥」です。

山姥の踊りで有名な遊女が善行寺参りの途中で急に日が暮れて困っているところ妙齢の婦人が宿を貸してあげるから舞を見せて、と誘います。一行が付いていくと実は彼女は本物の山姥で、遊女に「は、早く舞を見せて[E:shock]」とビビる従者に山姥は月が出たころ謡ってくれたら本当の姿で私が舞ってやろうと言って鬼気迫る踊りを見せる、というストーリー。

あら、これは素人にも見応えある。意外に緩急に富んでいるので飽きず眠くないわ。ストーリーもドラマチックで、衣装もザ・お能な感じでキレイ…なんだけど、そのきれいな衣装の人(遊女)がこらまた意外にずーっと座ったまま結局終盤まで座ってて、足しびれないの?すごい。変なとこに感心しています。

お能おもしろい[E:sign03]びっくりした。今まで敷居が高いイメージでなんとなく遠ざかっていたけれど、これはいいかも。眠気を遠ざけるコツは、売店で売ってるミニ謡本を買って、読みながら観ることです。800円。ぜひどうぞ。