散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ダンケルク

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ヨーロッパに行ったり実家に帰ったりたまった用事や仕事を片づけたり疲れたりしているうちに観ようとしていた映画が終わっちゃって[E:bearing]

ダンケルク」は特に、IMAX用に作られており(厳密に言うと日本で監督の意図する映像を観られるのは大阪エキスポシティだけらしく、この映画のために大阪まで遠征する猛者もいるのです)普通の映画館で見ると上下で全体の40%がカットされてしまうという話を聞いていたので、ウチから一番近いTOHOシネマズ新宿のIMAXでなんとしても観なければとすっ飛んで行って観てきました。

10年ほど前にはIMAX新宿タカシマヤにあり、当初はアトラクションとして、そしてなんと普通の映画館として流用され、場所がいいのでかなり頻繁に利用したものですが、そのうちひっそりと閉館されました。タカシマヤの主要な客であるマダム層にはそれほど大きなスクリーンは必要なかったのでしょうか。

しかしさすがINAX、視界すべてをカバーするほどの大画面、すばらしく立体的な音響、クリアすぎる映像。現実を忘れて映画に没頭するのにこれほど適したスクリーンがあるでしょうか。そのせいで私はなんとも恐ろしく、ストレスに満ちた2時間を過ごさねばなりませんでした。

主人公について、いえ登場人物すべてにおいて説明など一切なく、過去が語られることもなく、今起こっていることを忠実に見せるという手法をとっているので、最後まで主人公が何という名前か(そもそも誰が主人公なのかも語らない)知らずに終わってしまいました。なので自分がまるで名もなき兵士になったかのような気分です。

次々と襲い来る敵襲。ほっとしたのも束の間、さらに[E:sign01]もうダメ、もう死んじゃう[E:sweat01]とハンカチを握りしめて(ハラハラして手汗びっしょりになっちゃうのよ)ふと周りを見ると、みな同じように手を握りしめたりしています。すごい音響のおかげで本当に弾が飛んできたような気がするし、爆弾が落ちると内臓が震えるような振動がするし…本当に恐ろしかった。

あらすじなど必要ない。どうなるかをとにかく観た方がいいですよ、必ずIMAXでね。私が感じたストレスと恐怖を、これを読んでいる人にも感じていただきたいものです。それにしてもあんたすごいよ、クリストファー・ノーラン監督。