ワーナー武蔵野ミューで「ワルキューレ」を観てきました。
ドイツの名門貴族・シュタウフェンベルグ伯爵(トム・クルーズ)はドイツ陸軍の大佐ではあるが、ヒトラーに対する反乱組織に属している。ヒトラー暗殺と、ヒトラーに万が一のことがあった時のための作戦「ワルキューレ作戦」を一体化し、ドイツ停戦を目論むが、女神ワルキューレはどちらを選ぶのか?
そういえば「崖の上のぽにょ」で、お父さんがポニョを「ブリュンヒルデ」と呼んでいましたが、ワルキューレのひとりですよね?昔「銀河鉄道999」でちょっとワルキューレが出てきたので、図書館で北欧神話を必死で読んだなあ。
さすがはトム主演の映画、堂々とした仕上がりになっていますし、さしあたって文句はないのですが、もしこれがドイツ製作のドイツ人俳優を使ったものだったら、単館上映系の渋い映画になったかもしれない。ハンサムで資金があるということは必ずしも素晴らしいとはいいきれないですね。
歴史を題材にした映画はオチがわかっているので淡々と観られるかなと思っていましたが、意外に手に汗握る。ドイツ=ナチのような誤解をしがちなのですが、愛国者の中にはナチスのやり方にがまんできなくなりレジスタンス運動に身を投じる者が大勢いて、現在も通りの名前になっていたりするという事実はもっと知られてもいいと思います。「エロイカより愛をこめて」のエーベルバッハ少佐も「オレの親父はドイツ陸軍でナチとは違う」と激怒してましたね。あ、そうだ、この映画の大佐のフルネームはクラウス・フォン・シュタウフェンブルグというのですよ。少佐と同じだね[E:heart01]と妙なところがキモな私でした。
「パイレーツオブカリビアン」でベケット卿をやったトム・ホランダーがヒトラーの腰ぎんちゃく役で出てますが、こういう役やらせたら天下一品だなあ。大好きだ。