銀座テアトルシネマに「ラフマニノフ ある愛の調べ」を観にいきました。なんだよ、この邦題!最悪!ちなみに原題は「ライラックの小枝」です。こっちのほうがいいじゃん!陳腐ですよ。
中学生の頃、父親が貸してくれたLPレコード、ラフマニノフのピアノコンチェルト2番。これですっかりはまった私は、ずーっと聞き続けてます。オリンピックで伊藤みどりがラフマニノフで演技したのを見たときは、泣きました。それにしても、劇場はおばさまでイッパイ。こんなに世間にラフマニノフファンが多かったなんて知らなかったなあ。
ロシアの映画です。時々知ってる単語が出てきてちょっと嬉しかったりして、まあそれはおいといて全然俳優・女優さんたち知らないんですが、このラフマニノフ役のひと、イメージぴったり。
ラフマニノフの伝記的ストーリーに3人の女性を絡ませたもので、ストーリーは素朴でイイカンジなんですが、音が悪くてせっかくの音楽が沁みてこない。「敬愛なるベートーベン」のような陶酔感を期待してましたが、あくまでBGMでした。原題「ライラックの小枝」からも感じられるように、小さいけれど美しい、愛に満ちたエピソードという風情の映画です。陶酔や、大感動大感涙とは少し距離のある愛すべき作品なのです。
銀座テアトルシネマははじめて行った劇場ですが、ちいさいけれどなかなかイイカンジのシアターです。特に後列は2階席のようになってて雰囲気GOOD。また行こうっと。