TOHOシネマズ新宿で「007ノータイム・トゥ・ダイ」を観てきました。
好き嫌いはあるでしょうが、ダニエル・クレイヴが登場する前までは007シリーズのイメージはスカした野郎がウッフンお姉ちゃんといいことしてついでに弱そうな黒幕の事件をめちゃくちゃな方法でやっつけるトンデモ映画だと思っていました。
大筋では変わっていないのにこんなにもダニエル007が好きなのは、一作ごとに彼の人生を掘り下げる造りになったからだろうか。
人は知らない人に愛着を持たない。ただのスカした伊達男ではなく、心に傷を負うほど愛した女性、彼の大切な旧M、一緒に育った血の繋がらない兄、大切な友人、そしてかわいい女の子…と彼を段階的に知っていくに従い楽しみなシリーズとなっていたのに、彼との別れは本当につらい。
しかしその瞬間の彼の穏やかな表情に、彼の死はショックではあるが以前はペラい存在だった007の人間としての集大成を成し得た満足を見ることができた気がする。
シアターを出る時後ろの男性が「オレ007シリーズで初めて泣いた」と言っていて、そうだね‼️と振り向きざまに言いたい衝動を抑えるのが大変でした。
ただひとつだけ言わせてもらえるとすれば、その「彼を知るための」情熱を敵キャラにも注いで欲しかったかなあ。
特にブロフェルドと
サフィン…
わー、殺しちゃダメーッ‼️てなほどのインパクトが欲しかったです。
あと、ジャマイカのボンドの家とQのお部屋がとってもステキだった。そっか、リブートしちゃうとQに会えなくなるのか…それは本当に寂しいな…