存在を知ってたけど、すごく遠いしすごく人気ですごく混んでると聞いていた美山に来ました。すごくすてき。
昨日お部屋に入ったときは真っ暗だったので、窓の外がこんなにうっそうとしているとは。気持ちが休まる景色です。
朝からすごいおごちそう💖お鍋の中には絶品の雑炊。なぜかこれにごはんとお味噌汁がつきます。城崎でもあさおかゆとごはん。関西では雑炊とおかゆはおかずなのかな?
お豆腐美味しい~😍水がいいからかな。あとたくあんが初めての感触。
いいなあ、このお宿。近くに住んでたら時々食事に来たいです。
チェックアウトの時、女将さんが「下連雀に姉が住んでたんです。春の井の頭公園もたびたび行きました」世間って狭いわあ。
お宿から車で5~6分で駐車場に到着。ダンナは当初歩いてくる予定だったって。うっそ。1時間くらいかかるよ?
案内図。トンビに注意して行くことにします。
早速いい感じ。
今日は月曜日なのでお休みのお店多いんだろうな…
まずは神社にご挨拶に行きます。知井八幡神社です。
鯖街道の道筋なのね。
だーれもいない。社務所も無人。反密です。秋の虫と鳥の声しかしない。
かわいい担ぎ手さん
ぼちぼち歩いてみます。
うっ、ここも休み?😨
でもこっちから人の気配。ちょっと入ってみて、閉まってたらあきらめよう。
快くご主人が招き入れてくれました。
11時からなんですって。でも案内図には10時からって書いてあったけどなあ。
この家は江戸時代の庄屋さんのおうちで、ご主人の新道さんが藍を一から建てて創作活動の拠点にしていたそうです。
天井裏がすてきな展示場になっていて、国内外のアンティーク藍染めがセンス良く飾ってありました。
すぐ近くに陶磁器作家の息子さんご夫婦のアトリエがあり、入り口にとても素敵な焼き物があったので、思い出にひとつ買い求めました。
猫村さんとコラボした方なのね。
あら、openになってる。
風景は人間が作ると柳田邦男氏が書いていました。ここで折々に咲く花は自然に咲くものではなく、住民の方が丹精して咲かせたものです。
民俗資料館は右ね。
苔むした屋根。
着いた着いた
それにしても人がいないなあ~
ガーーーーンお休み コロナほんとぶっ殺す
…気を取り直して歩きます…
いいのどうせ「これウチで使ってたなあ」とダンナがマジで言うせんばこきとかが展示されてたのよ…と自分を騙す。
まだヒガンバナが色あせてない
村のお寺さん
ホントにお稲荷さんがいそうな稲荷神社。木は樹齢400年のトチノキ。
あら唐箕
歩くだけでも楽しい
彩夏ではない、彩花(さいか)。
のどが渇いたのでちょっと一服。
ここも反密
色々食べてみたいけどダンナが許してくれない
チーズケーキははんぶんこ。
おヒマな地元のおばあちゃんが寄ってきてちょっと、いやだいぶおしゃべり。この辺は昔(おばあちゃんが子供の頃?)炭焼きが盛んで、四国などからたくさんの人が春から秋まで出稼ぎに来ていたそうです。一家で来るので子供たちはその間転校してこの辺の学校に通っていたと。雪が降るころ帰っていったそうです。
出稼ぎって雪国の人が農作業できない冬に出るイメージがあったけど、四国からも来ていたのかあ。
ホントに人がいない。おばあちゃんいわくコロナ前はこの小さな村は外国人旅行者でいっぱいで、特に台湾の方がおおかったらしいです。
そして今回の旅でどこに行っても「遠くからわざわざ来てくれてありがとう」と何回も言われました。さっきのおばあちゃんもね。確かに今回訪れた場所は山陰本線や丹鉄などの移動が長く(その電車も恐ろしく空いていた)時間がかかるので本当にわざわざ来ないといけない場所です。ここ美山はその電車もなく、レンタカーかバスで来なければいけませんがコロナで運休しているバスも多く、来るのは大変です。
私はオタクだから知っているけど、好きなものが無くならないためにはお金を払わなければなりません。このままにしておくと、みな滅びてしまう…
コロナが怖くないとか、感染を恐れないとか、そういうことではない。私自身、毎年きちんとワクチンを打っているのにインフルエンザが重症化した時の後遺症でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)一歩手前になってしまっているので、怖さは十分身に染みています。しかし世界がこうなってしまった以上適応して生きていくしかありません。行く先々で「がんばってるなあ」と感じるほどの努力をしてくれていることに感謝しつつ、私のできることをして折り合っていきたいと思います。
まあでもこの景色を独り占めできるのは今しかないですね。
お土産物屋さんもかやぶき。
車に乗る前にもう一度振り返って、目で写真を撮りました。
うふふ、そしてここにはDQWのクエストがあって余計に嬉しい。ここのクエストはピンポイントではなくて割と何処からでもチャレンジできますが、私は神社の辺りで取れました。
宮津の運転手さんが「美山に行ったら道の駅でジェラートを食べるべき!」と強く推奨されたので。
美山牛乳が有名なんだって。
すごい厳重な体制のジェラート屋さん。
信じられないくらい美味しい。さっぱりしててサクサクしっとり。運転手さん色々教えてくれてありがとう。
福知山に着きました。ちょっとまだ空港行きのリムジンバスの時間まで時間があるので、福知山城を見学します。
やっぱり人がいない。
そして階段と急な坂を上らないといけません。設計した人はきっと若くて元気な人ねハアハア(*´Д`)
石を切って積むのではなく、自然のままの石や石でできたもの…石臼や墓石などをランダムに積んだものだということ。
こういうの読み始めると長いので、デジカメで撮って後でじっくり読む。
名古屋城ほどではないけどしゃちほこ。
へーここでねえ。
時代はこれよね。
天守からの眺め。
ここでの光秀は「ミステリアス&どS」だそうです。こんなかっこよかったら逃亡に手を貸す女がごまんといただろう。
廃藩置県後、多くの城は廃城の憂き目にあい、ここも例外ではなかったもののこうして立派にその姿を再び見せてくれたことは素晴らしい復活劇です。しかも多くの寄付が集まったときいています。
もう少しだけ時間があるしレンタカー会社の近くでもあるので寄ってみました。
明智光秀の霊を祭った神社です。今「麒麟が来る」でブレイク中の光秀なのでどっかんどっかんかと思いきや
ここも人いない…
私らだけ。
ほほう、頼山陽とな。「鞭声粛々夜河を渡る」の作者だよね。中学の時詩吟の授業があって(変わった学校だな…)その時に知りました。てっきり中国の詩かと思ってたけど、川中島の戦いを詠ったもの。
レンタカーも返して、バスの時間まであと小1時間。どっかでお茶でもしようか~と言ってる最中にバスチケット売り場が見えたので私たちのチケットもここで買えるか聞いたところ…
「今買っても次のバスは19時発ですけど?」
えっ16時50分のは?
ガーーーーーン!私たちの乗るはずのリムジンバス、コロナの影響で間引きされてた!
大ピーーーーンチ!ほんとコロナぶっ殺す!(2回目)
必死で乗り換えアプリで検索するも、いかんせん電車の本数が少なくてどうやっても間に合わない(今16時前なのに)。それか、19時35分の便なのに19時に空港のモノレール駅に着くから死ぬ気で走れ、ってダンナ真顔で言うし。絶対ムリムリムリ😱
幸い私のアプリに宝塚経由でなんとか間に合うルートを発見し、ダンナがそれを再検索するとなんとか間に合いそうな雰囲気だけど、少しでも乗り換えをしくじるとアウト。電車の中で乗り換え方法をYouTubeで頭に叩き込み、なんとか飛行機に間に合いました…ハアハア(*´Д`)💨
実は天橋立から美山に向かう際もバスが日曜日は運休だということを直前にダンナが発見し、危ないところだったのだけれどレンタカーを手配して事なきを得たのです。
いや~、今回の旅はいつもと違って「なかなか行けないところにわざわざ行く」というテーマでしたが、鈍行列車は味わい深かった。乗り鉄の気持ちがわかるなあ。そしてわざわざ行くところはわざわざ行くだけの価値はありました。
そしてそこは訪れる人がすごく少なくて、地元のみなさんが必死で立て直そうとしている最中でもありました。コロナが終息する日という想像がまだできない昨今ではあるけれど、できる範囲で頑張ってくれてる人たちを応援したいと思っています。