ヒューマックスシネマ渋谷で「テッド・バンディ」を観てきました。
このシアターすごく久しぶり。いい映画たくさんやってくれるんですが、どこ座っても首が痛い、昔っぽい作りです。トイレいつもピカピカだし、コンフェッションは個性的だし、これでスタジアムシートだったら無敵。
で、気が付いたんですが今年これが一発目の映画…シリアルキラーの映画が…ま、いっか。
テッド・バンディの伝記映画的なものではなく、彼の恋人のリジーから見た一連の出来事として描かれた映画です。
見てよこの男っぷり。本物よりイケメンなのはザック・エフロンだから当たり前としても、こんな魅力的な人が恐ろしい犯罪を犯すだろうか?頭もよくて、何でそんな人がリスキーなことするかしら?という気分になるのもうなずけます。人は見た目が8割。自分の中で評価を決めてしまったら、後は都合の良いように相手の性格を決めてしまう危険があるのです。
だからこの映画ではイケメンで人好きのするタイプの俳優を選び、観客の危険な部分を刺激しています。それでなくても世間知のない女子は「男の子って少しワルいほうがいいの♪」ですもんね。(それで私も苦労してる…)で、まんまと最後まで「え、これって冤罪の話…?聞いてないけど…」とふらふらしちゃうわけです。いやいや、んなわけない。まんまとやられちゃってますね。
イケメンで、頭がよくて、子供からも好かれていて、マメに料理なんかしちゃって、自分にぞっこんな彼。ちょっと怪しいと思ってても味方しちゃうよ。だって「じゃあなぜ私は殺されていないの?」
そのうち、刺激的な愛よりも本当に安らげる愛へとリズは移行していきますが、この相手がびっくり、ハーレイ・ジョエル・オスメント(;'∀')極端だなあ。ギャーってヒステリー起こしてもしかりつけないでよしよしってしてくれるの。憧れるわ。
その上裁判官がジョン・マルコビッチ(;^▽^急に出てこないで、びっくりするから!そして本来この映画の原題であるあの名セリフが出てきてあ、そうだった、テッド・バンディはこういう人だったわ…とここから目が覚め始めます。
そして最後の…
これは彼の誠意か?愛の証か?それとも裏切った彼女に対する恐怖の一撃か。