散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ニューヨーク 最高の訳あり物件

f:id:ganmo-z:20190730131110j:image

朝早くから大急ぎで出かけたイベントがまさかの明日からという大ポカをやっちまったので(作家さんのSNSが間違ってた)とりあえず尻尾を巻いて吉祥寺に帰ってきたら、なんとなく上映開始時間にジャストミートだったので「ニューヨーク 最高の訳あり物件」を観てきました。

カリスマモデルのジェイドは夫ニックの浮気により妻の座を失った。夫は初めての事業のビジネスパートナーでもあったので金銭的にも大きな痛手だ。ある日帰宅するとそこにいたのは夫の元妻マリア、なんとこのマンションの権利を半分持っているため今日からここに住むというのだ…

この手の話は必ず予定調和。だいたい「元妻と元々妻が意気投合して共闘する」という結末でしょうが、どんな味付けにするかだけが差別化を図る手段となります。ここでは子持ちの主婦がキャリアを積めなかったことの悩みとか、仕事はバリバリやってたけどモデルとして子供を持てなかった捨てられた妻の孤独とか、わりと古く典型的なテーマだったり、キャラの性格設定がベタだったりで予定調和そのものなうえに、マリアとジェイドの考え方の象徴としての現代絵画の扱いがあまりにもしつこくて「もういいやん」となります。ウッディ・アレン的と言えばそうとも言えますが。

それでも、ニューヨークのセレブマンションの造作とか、料理(いやにこってりしてる)が美味しそうとかの興味深い映像と、( ´_ゝ`)フーンって見てたらいきなりアハッと笑わせる会話のセンスとかで最後まで飽きずに観られますよ。軽い映画でさっぱりした気分になろうと思う時にお勧めです。