渋谷イメージフォーラムで「引き裂かれた女」を観てきました。地下のシアターなんですが余震でビリビリ揺れてる・・・(((゚Д゚)))アワワ
有名作家サン・ドニ(フランソワ・ベルレアン)はTVのインタビュー番組の控室で偶然知り合ったガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)と自著のサイン会で再開し、不倫状態になる。その会場で偶然会った金持ちのぼんぼんポール(ブノワ・マジメル)はサン・ドニとも知り合いで、張り合う気持ちもありガブリエルに言い寄るが・・・
アメリカで実際に起きた事件がもとになっています。男二人の間でふらふらしてたらとんでもないことになりました、という話。でもなんか、ピンとこないんだなあ・・・
この高級レストランのシーンで日本人カップルがいて、「今度京都行きたいね」「紅葉の頃がさあ・・・」と話してるのが丸聞こえだったのですが、これ計算のうちなのかね?
それはさておき、残念なのはすべてにおいて淡々としすぎたのか、ガブリエルがサン・ドニに執着して病気になっちゃう経緯も、サン・ドニが一度突き放したのにもかかわらずガブリエルとヨリを戻したがるところも、ポールがはじめっから全開でプロポーズしてくるところも、なーんか納得いかない。あまりにもガブリエルがファム・ファタールなカンジで押してくると、引き裂かれた感が薄くなっちゃうし、かといってただオロオロするばかりだと2人の人生を狂わせた女としての存在感がなくなるし・・・難しい役どころだと思います。
やはりちょっと美しめのフツーのオンナノコが大変なことになっちゃった、ファザコンだしイケナイことを教えられちゃって刺激的だったのに・・・奥さんと別れるって言ったのに・・・でもさみしいからセレブのこいつと結婚しちゃおっと→なーんか勝手に嫉妬してるんですけど?もうあのオジサン関係ないんですけど?あらっ!?てな具合ですかね。
それだったら「愛を追いかけ、愛しすぎて狂っていくヒロインのサスペンス・スリラー!」ていうあおり文句どうなの?サスペンスでもなく、スリラーでもなかったし、狂っていかないよ?なんだろね?この映画。もやっとしてます。このもやっとがフランス映画のいつもの味。そうですよね?