散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ソウルキッチン ☆☆☆☆

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渋谷シネマライズで「ソウルキッチン」を観てきました。この画像を観てそうは思わないでしょうが、相当にセンスのいいコメディです。ぜひ観るべきです。観て、笑って、スッキリしましょう!

ハンブルグで「ソウルキッチン」という名のレストランを営むジノス。汚いキッチンで冷凍食品ばっかりテキトーに調理して出している店だが、この店はまさにジノスのソウルである。が、恋人はチャンスを求めて上海へ行ってしまうし、税金の滞納で税務署は来るし、保健所もキッチンをきれいに改装しないと営業停止にするというし、洗浄機を動かそうとしたら腰を痛めてしまうし、近頃まったくいいことがない。しかし行きがかり上雇ったシェフが凄腕で、自分も料理を学びながら店もだんだん繁盛していくが・・・

びっくりしたのはジノスの彼女のおばあちゃん役の人が「4分間のピアニスト」のピアノ教師の人で、実際にはジノスのお兄さん役の人のお母さんだったってこと。親子共演・・・でも彼女は撮影が終わって間もなく亡くなってしまったそうです。(-人-)

Story

古い映画ですが「クレイマー・クレイマー」を思い出しました。ジノスがダスティン・ホフマン、ソウルキッチンが息子というところでしょうか、ジノスにとってソウルキッチンとは何か、つまづき傷つき努力しながら思いを深めていくさまがとてもしみます。そして終盤、恐ろしいような手つきでぶっ壊れたフライヤーで冷凍ポテトを揚げていたジノスが美しい手順で美味しそうな料理を仕上げていくシーンは、見事に本当に愛を見つけたジノスを端的に表していて感動します。

その沁みる感動の物語のみごとなエッセンスは笑いです。オシャレなクラブで腰を痛めたジノスが真剣な顔で腰痛体操をしていたり、館内「ブハッ」と吹き出すシーンが沢山で楽しかった!ぜひ映画館で皆さんと一緒に笑ってきてください。見逃すのはもったいないですよ!