散歩好き

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ブライト・スター いちばん美しい恋の詩

336015view002 銀座テアトルシネマで「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩」を観て来ました。美しい夢のような映画でした。「パヒューム」でベン・ウィショーにノックアウトされた私は彼の映画を待ちわびていましたよ!そして期待は裏切られませんでした。

1818年、ロンドン郊外。まだ名もなく貧乏なジョン・キーツベン・ウィショー)は、友人で編集者のリチャード(ポール・シュナイダー)の家に居候していたが、裕福な隣家の娘・ファニー(アビー・コーニッシュ)に魅かれていく。その恋はキーツを成長させ、徐々に文壇での評価も高まっていくが・・・

先日テレビで観た「セックス・アンド・ザ・シティ」でラブレターを集めた本をサラ・ジェシカ・パーカーが読んでるシーンがありましたが、そこでジョン・キーツの名前も出ていました。あの本読みたいなあ。詩にはホントに疎い私でさえ、ジョン・キーツの名前だけは知っていますが、劇中にちりばめられた詩は本当に美しい言葉と響きで、こんなラブレター貰っただけで生まれてきた甲斐があるんじゃないかと思うほどです。

そしてジェーン・カンピオン監督の画像はどこを切り取っても絵のようで・・・例えばフェルメールの・・・柔らかい光と色、配置。画面を観れば登場人物の感情が手にとるようにわかります。これが監督の力というものなんだなあ。

伝記系映画では、たいてい観客は結末を知っています。途中で終わってくれ!という虚しい願いは打ち砕かれ、ご存知の結末が訪れるわけですが、知っているにも関わらず恥ずかしくも泣いてしまった(;ω;)これはファニー役のアビー・コーニッシュの演技力によりますが・・・どう考えても農家のがっしりした娘さんにしか見えないんですよ・・・ジョン・キーツのミューズではなくて。だから演技力はあるのに、シーンによってはなんだかウザいヤツに見えてしまうのは、私がファニーに嫉妬してるわけではないと思います(;´▽`A``