TOHOシネマズ府中で「ボルベール」を観ました。
TVCMによると、なんだか母と子の愛情物語で浅田次郎風な感じがしましたが、全然違ってました。なんだかびっくり。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のカトリーヌ・ドヌーブは女工役なのにものすごいオーラを発してビカーーーーッとひかりまくってた。これは演技力うんぬんよりも存在力。今回のペネロペ・クルスもそうですよ。洗濯女してましたがビカビカ光まくってました。美人って大変なんだなあ。
ものすごい胸!細い腰!どうして立っていられるのかわからないほど細くて長い足!あまりの美しさに口あんぐりです。
ストーリーはただの人間ドラマだけではなく、サスペンスの味付けがしてあり、しかも深刻なだけではなくくすっと笑ったりハラハラしたり、観れば観るほど感心しました。
そして登場人物ひとりひとりが印象的で、それぞれが重い人生を背負っていることをさりげなくあらわしていきます。
さりげなく言った一言が思いがけない複線だったりして、侮れません。いちいち「あー、そういうこと・・・」と納得しつつ観ていけます。そして後半、恐ろしい真実と母のこれからが暗示されます。
最近「プレステージ」とか「あるスキャンダルの覚え書き」とか、アタリの映画が多くて嬉しい。この映画も緻密だけど複雑すぎず、美しいけど軽くなく、とてもいい映画だった・・・
とエンドロールを見ながら余韻にひたっていたら、シャカシャカシャカシャカ・・・・・前に座ってるおばさんが買い物のビニール袋の中の物を一生懸命整理しています。いつまでやっとるんじゃい・・・!外でやればいいのに・・・と、隣のオバサンがケータイチェックしてるし!
私ってこうるさいババアなのかな。