ふたたび友人Aから「株主優待コース」へのお誘い。ポール・ボキューズときて銀座なんでやっぱ着物だろうか。だとすると運悪くコロナ騒ぎ真っ最中に仕立て上がってきた菊柄単の結城紬に、これまた2年くらい出番なしの紫色の花織名古屋帯の出番かな。
やはり紬は着やすくてさっさと着られて気分良くお出かけできました。
「愛媛県産真鯛の軽い燻製 “レチェ・ディ・ティグレ”」ペルー語で「虎のミルク」、魚介の出汁なんだそうです。滋養強壮に効くのでこの名前らしい。今料理人にペルーがキテいるんですって。へえ〜
その出汁とココナッツミルクの合わせ技がまーーーー美味い。深い味なのに軽い。軽く燻製したいい香りの真鯛、アボカドやセロリや玉ねぎのセルクルで抜いたのがご馳走感たっぷりで、なんと言ってもコースの始まりを華々しく飾る盛り付けが都会っぽい。
「千葉県産瞬〆スズキのポワレ 海の幸と季節野菜 スパイスの香るブイヤベース風」
うーわー複雑な味っ‼️下にリゾットが敷いてあってブイヤベース風のスープに絡めて食べると至福。お米もプリッと絶妙な炊き具合。スズキもパサつき一切なし、ムニッといい歯応え。
「仔羊ロース肉のロティ 芳醇な赤ワインソース ナスのキャビア風とロックフォールのドフィノアを添えて」
子羊の味というのをわすれていたことに気づく。脂は少なく柔らかく淡白で濃厚な赤ワインのソースととてもよく合う。
ロックフォールはブルーチーズで、ドフィノアはジャガイモのグラタン。仔羊が淡白だからこんなどっしりした付け合わせでも大丈夫なのね。
デザートは「銀座で作られるハチミツ“GINNPACHI”のヌガーグラッセ」
銀座近辺には浜離宮や皇居、多種の街路樹があるのでかなりの量のハチミツが取れるのだそうです。そのハチミツを、なめてもいいし、かけてもいい。ちょっとだけなめて、たっぷりケーキにかけて食べました。細かいヌガーがサクサク楽しいの。
後でシェフさんがご挨拶にみえましたが、えっお若い⁉️しかもなんか健康的に日焼けして大学駅伝部みたいな…職業柄太りやすいのでかなり意識して走っているそうなのです。味も抜群だったけど、盛り付けも美しくて、この人はアスリートに見える芸術家なんだなと。
三越でアクセサリーを冷やかしたり(プチプラのヤツ買っちゃった💦)早速お店に並んでいるFW物をみたり…Aがいきなりブランドのダウンを試着した途端に「これ下さい」と買って驚いたり。
なんだかんだで喉が渇いたので、せっかく銀座に来たことだしカフェー・パウリスタに行きました。
へーそうなんだ。
Aのステキなロベルタのバッグが映り込んでいますが、この中には私のおみやげの日本酒が入っているのだ…
秋はやっぱり栗よね〜❤️とか言いながらまた食べる。濃いめの珈琲がよく合う。
着物を着て出かけて、ランチして、ぶらぶらショッピングして、お茶。こんなありふれたことが信じられないくらい楽しい。友人と別れるのが以前よりつらい。早くコロナが恐るるべき病ではなくなる日が来て欲しい。