2日目、いよいよ観光スタートです。
画像はハンガリーの大統領府。塀もないし、むきだし…こうも簡単に付近を散策できるとは平和な国なんだなあ。
今日のガイドのトゥニダさん。
大統領府のすぐ隣を走るかわいいケーブルカー。後で下を通ったらすごい行列でした。
王宮。私たちのホテルの窓から見えていたのはここです。
13世紀、モンゴルの襲来後(こんなとこまで来たんかい!)この見晴らしのいい丘の上に王宮の建設が始まり、中欧ルネッサンスの中心となりました。その後は戦争による破壊や大火災などで荒廃しましたが、修復を繰り返し、1950年代にこのような姿になりました。
この土地の地下には巨大な鍾乳洞があるため、バスなどの重い車両は立ち入りを禁止されています。
この町でも一番古い時代そのままの壁。こんなかわいい建物がいっぱい建ってたのかねえ。
マーチャーシュ教会。700年の伝統を持つこの教会は、オスマントルコ支配下ではモスクに作り替えられました。こんなカラフルな瓦が乗ってる教会は珍しいですね。ジョルナイというヘレンドと並び称される陶磁器メーカーが焼いたタイルだそうです。
ここは漁夫の砦といって、漁師がこの地を守っていたので着いた名前だそうです。ステキな砦ですがここ100年ほどの建築です。教会に似合う建築にしてよかった。銅像はハンガリー王国の初代国王イシュトバーン。ハンガリーのキリスト教化に尽力したため、聖人に列聖されています。
しかしどう見てもテーマパーク。
マーチャーシュ教会に入ります。
わあ、上品。静かな気品を感じます。
戴冠式に使われる王冠…のイミテーション。てっぺんの十字架がちょっとまがってるのが気になって気になって[E:coldsweats01]現存する唯一のホーリー・アトリビュート、聖なる王冠だそうです。象徴としての王冠ではなく王冠が相応しい王を選ぶということですかね。神秘的。
この国の王位を継承するものはここで戴冠式をするしきたりになっているので、フランツヨーゼフ1世とエリザベートもここで戴冠式を行いました。ハンガリーとエリザベートは極めて相性がよく、郊外に滞在することも多かったといいます。それであっちこっちにエリザベートの写真が飾ってありますよ。
特別なミサで着用する法衣。
そういわれてみるとモスクっぽい装飾のような。
塔に登れますが時間が決まっているのでツアー中ではムリなので、自由時間にどうぞ…と言われてもねえ。小高い丘の上なので、さぞや素晴らしい景観が楽しめることでしょうね。
漁夫の砦を正面から。私は人がいないように建物を撮る天才なのか、先ほどまで大騒ぎをしていた某国の人が消え失せている。そして気のせいか魚が大きく口を開けたように見える。
街中までバスで移動して聖イシュトバーン大聖堂。ブタペストで一番高さが高い建築物です。ちょうど12時の鐘が鳴るところでした。明日お祭りがあるそうで、露店の準備をしています。
この聖堂はここ100年ほどの建築物なのですが、バシリカとして格式が高く、聖遺物として聖イシュトバーンの右手のミイラ「聖なる右手」が安置されています。
この大聖堂が建築に50年もかかったのは、このドーム部分が完成直前に崩落し、滅茶滅茶になったためだそうです。建築家の人は着工からずっと最後は車いすに乗って監督していたそうですが、完成は見られなかったとのこと。
100年しか経ってないにせよ、上品かつ風格のある大聖堂であることには間違いない。
こういうハンガリーの手仕事が大聖堂にも飾られているのがいい。
ハンガリーのシャンゼリゼと呼ばれるアンドラーシ通りのどんつきにある英雄広場。こちらも100年ほどのものですが、ここまで世界遺産です。
中央に立っているのは大天使ガブリエル。なんでガブリエルなんだろう。これらの英雄をラッパを吹いて蘇らせるためだろうか。
お隣にあるブダペスト西洋美術館は改装中でお休み。
「グンデル」は共産主義時代のハンガリーで一番の格式を持つレストランで、ガイドのトゥニダさんの子供の頃の憧れの場所だったそうです。各国の首脳をもてなした歴史的な場所でもあります。今日はここでランチです。
いいお皿~[E:heart01]
オックステールスープ。出汁が効いてる。ちょっとしょっぱいかな。
鶏胸肉パプリカ風味。クロッシュ(おご馳走というと思い出すあの銀の丸い蓋)で蓋をされたお皿がゲスト全員の前に並び、給仕さんたち総出でクロッシェをカタカタ鳴らしてパーンと開けるというクラシックなサービスをしてくれました。そうそう、パプリカはハンガリーの名産品らしいです。どうやったらこんなに柔らかくジューシーにできるのかってくらい美味しい。さすがです[E:shine]
アップルパイ。見かけはちょっとマクドナルドチックだけど、味は抜群。はっきり言って、ツアーでこのレベルのランチがいただけるとは思ってなかったなあ。
お昼を食べたら自由時間です。さあ、歩くぞ[E:notes]
ドナウ川のほとりをそぞろ歩き。気候は日本の10月末から11月初旬くらいで、歩くのに素晴らしくちょうどいい。
ここには錆びた靴のオブジェがずらっと並んでいて、しかも全部川に向いています。1944年の冬、ナチスによって並ばされたユダヤ人の人々は当時高価だった靴を脱がされ後ろから銃撃または突き落とされ命を奪われました。靴の数は約60。中には小さなかわいい靴もあり、胸が詰まります。
世界で一番豪華な国会議事堂と呼ばれる国会議事堂。ネオゴシック建築の壮麗なここは雰囲気たっぷりです。
その横の通りを進み、電車通りを横断してさらにまっすぐ行くと、アンティークショップや画廊が20件ほど並ぶ通りに出ます。
ハンガリーで何が有名かって、そりゃあ高級磁器ヘレンドですよね。私はすでにロイヤルコペンハーゲンをコレクションしているので今更ヘレンドに手を出して大散財というのはやめといたほうがいいのですが、それにしたってヘレンドの絵はそそるものがあります。ここで「記念に」とか言ってカップ&ソーサーなど買った日には大変なことになると予想できますので、それ以外の小さい何かをアンティークショップで買い求めるというのが身のためというもの。
ウインドウからロスチャイルドの柄の小さいお皿が見えました。小さなお店に「バックトゥーザフューチャー」のドクのような白髪のおじいさん。挨拶をして入店し、商品を見せてほしいと頼むと見せてはくれますがすぐしまっちゃう。どうやらここはどのガイドブックにもギリギリ載っていない地区なのでわざわざやってくる東洋人の旅行者は少ないようで、かなり警戒しているもよう。カードもドアにOKと書いてあるのにダメっていうし。ダンナの顔が怪しいのがいけないのだろうか。二人で持っているユーロを何とかかき集めて35€支払ってお皿をなんとかゲットしましたが、1200フォリントと書いてあったので1フォリント=6円で計算すると7200円。35€は133円=1€とすると4655円[E:sign02]計算にめっちゃ時間かかってたけど、これはマケてくれたのか、計算間違えなのか…
この通りです。観光客は少ないですが、危ない通りではありません。
さてお目当てのものも手に入れたし、にぎやかな通りを目指して歩きましょう。平和公園を突っ切るようです。
のーんびりした雰囲気です。
こちらのカラスはブラック&グレーらしい。
なんだろ、このアンコールワットみたいな塔のビルは。
なんだかオシャレな通りに出てきました。
しばらく歩くとヴァーツィ通りにつきました。ここはブダペストのメインストリート。さ、ここからもちょっと歩くとシナゴーグがあるんで…と思ってたら、ダンナがまさかの「足が痛いからホテルに帰ろうよ」[E:coldsweats02]ハア[E:sign02]いつもは私を引きずり回すくせに[E:sign02]ということで、コーラを買ってホテルに戻りました。
ホテルでさっき買ったヘレンドを出して観察。5000円くらいなら偽物だとしても悔しくない。ブダペストの思い出だもんね。
ドルフィンはいつ見ても鯉のぼりにしか見えないよ。
夕食は川沿いのレストランMuzeum Kavehazで。
オーナーが微妙な腕前のピアノでラピュタのテーマを弾いてくれました。
名物グヤーシュスープ。ザルツブルグでグーラッシュというスープを食べたけれどだいたい同じかな。トマト味の具沢山の美味しいスープ。
マンガリッツァ豚のロースト。ハンガリー特産のブランド豚は日本でも話題です。
アイスクリームとフルーツのシロップ煮。美味しい[E:delicious][E:heart04]今回のツアーは食事が充実してるなあ。
食事が終わったらドナウ川クルーズです。(*’▽’)ワクワク
船に乗って夜景見物。ああ、雨が降らなくてよかった[E:sign01]でもちょっと寒いかな。
ウワー[E:sign01]王宮キレイ[E:sign03]
おもちゃみたい。
近隣の建物ではネオンなどは禁止されています。
おおー
あ、ウチらのホテルだ。もっとキレイに照らせばいいのに。…ってダメなのか。
さすがの大迫力国会議事堂。
夜なのに多数の鳥が飛んでいて、国会議事堂というよりドラキュラ城…
ブダペストは治安もよく街歩きが楽しかったです。心残りがあるとすれば、オペラ座は非常に豪華だと聞いたので、見学ツアーもよかったかもしれません。あ、それと大富豪だったらヘレンドで爆買いも面白かったかな[E:smile]
明日はブダペストを離れ、ドナウベント地方へ向かいます。