散歩好き

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X-MEN アポカリプス

Image_2 TOHOシネマズ府中で「X-MEN アポカリプス」を観てきました。 紀元前3600年。人類史上最初のミュータント、アポカリプスは「エン・サバ・ヌール」としてエジプトの神として君臨していたが、ある出来事によって長い眠りについた。そして1983年。蘇ったアポカリプスは堕落した人間に怒り全てを浄化し新世界を作ることにした… って書いただけではなんかつまんなそう…アポカリプスはあくまで動機、この映画の主たる目的は、X-MENのスターメンバーがいかにして集結し戦うことになったのかを明らかにすることです。でもこの映画ではもっと重要な謎が解き明かされます。 「何故チャールズはツルッパゲになったのか⁉️」 ものすごい勢いでスッキリしました❗️ Image_3 まあツルッパゲは映画を観て納得していただくとして、今作では個々人のサイドストーリーが描かれるのがなかなかおもしろく、特にナイトクローラー(テレポート能力がある)が個性的で可愛らしい。肌が青く悪魔のような尻尾を持つ彼は実は心優しく信心深く、暗い過去を持つと予想される彼は仲間とはしゃいでおでかけし、キラキラの映画館を出てきた時は赤い革のジャンバーを着ている。ここはマイケルジャクソンのスリラーのオマージュですね。超ツボですわ。 そして私のいちばんのお気に入りクイックシルバー[E:heart02]前作と同じく音楽に乗って活躍しまくるシーンはここだけ何回でも見たくなるほどキュートかつコミカル[E:sign03]曲は私の大好きなユーリズミックスの「SWEET DREAMS 」。高校生の時MTVが流行しビデオクリップを見ながら曲を聴けるようになった頃、夢中で聴いた美しい声。うん、確かに1983年だわね。"胸を張ってうつむかずに先へ進んで行けばいい"って歌だった。ぴったりだね。 冒頭に「強すぎる力は呪いである」というモノローグがありますが、何もミュータントでなくても、羨むべき才能があって自滅していく人は少なくありません。(リバー・フェニックス、私はあなたを絶対忘れないよ。美しく才能があって光り輝いてた。) 自分の内なる力をコントロールし、生きていく力を養うのは1人ではできない。先達がいて、同じ悩みを持つ仲間がいて、癒され、愉しまなければ。チャールズの「恵まれし子の学園」はそのために存在する理想郷なのでしょう。 私がX-MENシリーズが大好きなのは、このキャラクター達が暗に差別されるマイノリティー、例えばゲイやレズなどの人たちに当てられているからなのです。特に初期三部作はその特徴が強く、マグニートーのように権利を守るために戦ったり、チャールズのように内に向かって助け合い励まし合い生きる道を模索する者、自分の息子がミュータントと判り「治療」しようとする者、自分達の世界から異端者として排除しようとする者と、現実社会とリンクしているのです。ブライアン・シンガー監督は性的マイノリティーなのかどうか知らないのですが、男性キャラがやたらカッコよく、女性キャラの服装とかあまりにもひどいのは(女なんかどうでもいいのか⁉️ってレベル)やっぱりそうなのっ❓ と萌えてる場合ではない。プロの仕事にケチつけるつもりはないけれど、強大すぎる敵は売れない呪い。アポカリプスのデザインも古臭くて、ポケモンみたく部下を探して集めるっちゅうのもね〜。心理的に操るとかすごいカリスマ性とかもないしさ〜。敵がカッコよくないとドキドキしないよ〜。ちゅうことで、封切りから1週間経っていないのにこのビミョーな客の入り具合はイヤな予感がします。 がんばれ、ブライアン❗️後期三部作を尻つぼみで終わらせて終わりってのはやめてね‼️